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東京大学 前期 1976年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1976年 第6問 (解答解説)

📝 問題

【新課程】

,とかく. 実数,に対しとおく. いま(,は実数)の形に表わされる行列全体からなる集合をとし, からを除いた集合をとする.

  1. に属する任意のつの行列の積はに属することを示せ.

  2. に属する任意の行列が逆行列をもつとき, 点はどのような範囲にあるか. これを図示せよ.

【旧課程】

,,,を実数としてとおく.

  1. 方程式が個の相異なる実根をもつとき, 実数に対して,方程式の実根の個数を求めよ.

  2. つの方程式,が個の相異なる実根を共有するとき, 曲線は軸に平行なある直線に関して対称であることを示せ.

✏️ 解答解説

【解答】

【新課程】

(i)

行列 について,ケーリー・ハミルトンの定理より

が成り立つ. に属する任意のつの行列を,(は実数)とする.これらの積を展開すると

となる.ここに(式1)を代入すると

となる.およびはいずれも実数であるから,もの形に表される. したがって,であり,題意は示された.

(ii)

を成分で表すと

である.であるから,

である.行列が逆行列をもつための必要十分条件は,行列式がでないこと,すなわちである. の行列式を計算すると

である. したがって,に属する任意の行列が逆行列をもつ条件は,を満たすすべての実数対に対して

が成り立つこと,すなわちを満たす実数解がに限られることである.

  1. のとき: となり,解はのみである.

  2. のとき: 両辺をで割り,とおくと,の次方程式

    が得られる.これが実数解をもたないことが必要十分である.

したがって,判別式をとすると

である. ゆえに,求める点の範囲は

答

であり,これを図示すると下図の斜線部分となる(境界線は含まない).

点$(a, b)$の存在範囲(境界線は含まない)

図 1: 点の存在範囲(境界線は含まない)

【旧課程】

(i)

方程式の相異なる実根をとする. 最高次の係数がであるから

と因数分解される. 実数に対して方程式

の実根の個数を調べる.

まずの時はであるから,実根はの個である.そこで以下の場合を考える. ()のとき,かつ(重根をもたないため)であるから,となり,はの根ではない. したがって,のもとで両辺をで割ると,

と同値である.ここで

とおく.一階微分は

であるから,は定義された各区間で単調に減少する.極限値と合わせて増減表は以下のようになる.

表 1: の増減表

各では,左側極限は,右側極限はである. また,ではであるから,グラフは下図のようになる.

$y = h(x)$ のグラフと直線 $y = -\dfrac{1}{k}$ との交点(相異なる 4 実根)

図 2: のグラフと直線 との交点(相異なる 4 実根)

よっての時は解の数はつである.

よって,すべての実数に対して実根の個数は

個答

である.

(ii)

とが相異なるを解に持つとする.ただしとする. が次のモニック多項式だからを実数として

と書ける.(式20)でを実際に2階微分すると

となる.ここにを代入すると

だから,辺々足し引きして

第二式を両辺で割って

だから第一式に代入して

である.以上を(式20)に代入すると

である.での折り返しを考えてとすると

だから,はを境に対称である. この直線は軸に平行であるから,題意は示された.

$f(x)=0$ と $f''(x)=0$ の共通解 $\alpha, \beta$ をもつ線対称な 4 次関数

図 3: と の共通解 をもつ線対称な 4 次関数

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