アーカイブ一覧へ戻る
東京大学 前期 2009年 解答解説 このページの閲覧数
前の年度 2008年 次の年度 2010年
🧭 2009年度の関連ナビゲーション:
第1問 (問題) 第1問 (解答) 第2問 (問題) 第2問 (解答) 第3問 (問題) 第3問 (解答) 第4問 (問題) 第4問 (解答) 第5問 (問題) 第5問 (解答) 第6問 (問題) 第6問 (解答)

この問題のOpen Issue(1件)

GitHubで確認 ↗

情報取得:。最新の状態はGitHubで確認できます。

東京大学 前期 2009年 第6問 (解答解説)

📝 問題

平面上の2点 , の距離を と表すことにする. 平面上に点 を中心とする一辺の長さが1000の正三角形 がある. の内部に3点 ,, を, となるようにとる. また,

とおく. のそれぞれに対して,時刻0に を出発し, の向きに速さ1で直進する点を考え,時刻 におけるその位置を と表すことにする.

図 1

図 1

  1. ある時刻 で が成立した. ベクトル と,ベクトル とのなす角度を とおく. このとき となることを示せ.

  2. 角度 ,, を ,, によって定義する. を かつ をみたす実数とする. (1) と同じ仮定のもとで, の値のとる範囲を を用いて表せ.

  3. 時刻 ,, のそれぞれにおいて,次が成立した.

    このとき,時刻 において同時に

    が成立することを示せ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

正三角形 $\triangle A_1A_2A_3$ 上の動点 $P_1(t), P_2(t)$ の運動と最接近条件

図 1: 正三角形 上の動点 の運動と最接近条件

原点からのベクトルを考えると

である.また,

とおく. を計算すると

式

である.

題意から,これが 以下になるような があるので

をみたす があった. 左辺を として の判別式 とすると からこのような条件は

である.従って である.

(2)

正三角形 $\triangle A_1A_2A_3$,方向角 $\theta_1, \theta_2, \theta_3$ および動点 $P_n(t)$

図 2: 正三角形 ,方向角 および動点

(1)で定義したとの成す角をで表すことで, のとりうる範囲を求める.

(1)の仮定および題意より

である.特にはの成す角だからであることと合わせて

である.

$\vec{a}_1, \vec{e}_1, \vec{e}_2, \vec{d}$ となす角の関係

図 3: となす角の関係

さて と のなす角が だから,内積の定義より

である. 同様に と , と について

が成り立つ.これを代入して

である.

$\vec{e}_1, \vec{e}_2$ のなす角 $\dfrac{2}{3}\pi + \theta_2 - \theta_1$

図 4: のなす角

次に と のなす角は だから,について

となる. から,

だから,

を得る.(式24)を(式19)に代入すると

である.分子を和積の公式で書き換えて

である.ここで(1)よりだからなので,

となる.

単位円上における偏角 $\dfrac{\pi}{3} + \dfrac{\theta_1+\theta_2}{2}$ と許容区間の比較

図 5: 単位円上における偏角 と許容区間の比較

左辺は(式15)より,を動かした時に

の範囲を動く.

右辺については から,

の範囲に納まるから,偏角を比較してのとりうる範囲は

である.

(3)

題意の時,対称性から(式32)と同様の式

が成り立つ.(式33)の辺々足して

で,(式32)を引くと

を得る.対称性から についても同様の式が成立し,まとめて

である.

に対して

である.

であり,をとの成す角とする. (式37)の両辺二乗して,に注意すると

より,

が従う.

頂点 $A_2$ における角 $\theta_2$ と $\beta_2 = \angle(\overrightarrow{OA_2}, \vec{e}_2)$ の場合分け

図 6: 頂点 における角 と の場合分け

ここでとについて上図から

である.

の時

(式36),(式43)から,について

が成り立つ.両辺をとって

である.この右辺について

だから,(式42)より

となり題意は成立する.

の時

(式36),(式43)から,について

が成り立つ.これはと同様の式だから,この場合も題意は成立する.

以上から,たしかに が で成立し,題意は示された.

この解答の誤りや分かりにくい点に気づきましたか? GitHubで報告する