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東京大学 前期 1993年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1993年 第6問 (解答解説)

📝 問題

時刻における座標が ,で表される 平面上の点の運動を考える.

  1. の速さ, すなわち速度ベクトルの大きさの 最大値と最小値を求めよ.

  2. がの範囲を動く間にが2回以上通過する点が唯一つ存在することを示し, その点を通過する各々の時刻での速度ベクトルを求め図示せよ.

✏️ 解答解説

【解答】

与えられた座標を

とする.

(1)

(式1)の両辺をで微分して

だから, とすると,

とおく.

から の増減表は下表のようになる.

表 1: の増減表

したがって より

である.

(2)

(式1)から,およびには以下の対称性がある.

従って,での点を軸を軸に折り返したものがでの点である. そこで点の動く範囲をの範囲で考えれば十分である.

(式2)から,の挙動は以下の表のようになる.

表 2: の増減表 ()

したがって の軌跡が軸対称であることと合わせて,グラフの概形は下図のようになる.

$(x,y) = (f(t), g(t))$ の概形

図 1: の概形

ここで, () の表す曲線の交点が のみであることを示す. の増減及び対称性から の時に共有点がないことを示せば良い. これを背理法で示す. に対応する点で交わっているとすると ()

である.

$\sin 2t_1 = \sin 2t_2$ を満たす点 $(t_1, t_2)$ の 2 つの対称パターン

図 2: を満たす点 の 2 つの対称パターン

(式9)の第二式およびから

のいずれかである.以下それぞれ場合分けして考える.

の時

(式9)の第一式にを代入して

である.倍角公式よりだから

だから,に代入して

である.ここでよりだから これを満たすは存在せずに不適である.

の時

(式9)の第一式にを代入して

である.倍角公式よりだから

なので, に代入して,以下 とすると

である. ここでよりだから これを満たすはなく不適である.

以上よりの時には曲線は共有点を持たず共有点はである. 図形の対称性からの時にを通るから,各場合の速度ベクトルは (式2)に代入して

だから図示して下図のようになる.

交点 $(-1,0)$ における各時刻の速度ベクトル

図 3: 交点 における各時刻の速度ベクトル

【別解】

最後交点の唯一性を示すところは以下のような変形も考えられる. やることは同じなのでのところだけ考えよう.この時は () とおける. (式1)より だから(式9)の第一式において

だが,これらが一致することはないので不適である.よって背理法により交点はない.

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