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東京大学 前期 1994年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1994年 第6問 (解答解説)

📝 問題

平面上の2点,に対し, とを軸または軸に平行な線分からなる折れ線で結ぶときの 経路の長さの最小値をで表す.

  1. 原点と点に対し, を満たす点の範囲を平面上に図示せよ.

  2. 実数に対し,点を考える.

    次の条件(*)を満足する点の範囲を平面上に図示せよ.

    1. (*) 原点に対し, となるようなが存在する.
✏️ 解答解説

【解答】

(1)

原点 $O(0,0)$,点 $A(1,1)$ と動点 $P(X,Y)$ の間の距離 $d(O,P), d(A,P)$ の状況

図 1: 原点 ,点 と動点 の間の距離 の状況

一般に2点,に対し,

である. そこでとおくと,

,

である.よって題意の条件は

だからとおけば

である.の具体的な関数形は

,,

だからのグラフは下図のようになる.

関数 $f(t) = |t| - |t-1|$ のグラフ

図 2: 関数 のグラフ

このグラフはを軸に点対称だから(式4)の条件は

  1. かつ \

  2. かつ \

となる.これを図示すると下図の斜線部(境界含む)となる.

(1) における点 $P$ の存在範囲(斜線部および境界線)

図 3: (1) における点 の存在範囲(斜線部および境界線)

(2)

(1)と同様とおく.だから

であり,題意の条件は

である. よってこれを満たすが存在するようなを求めれば良い. 絶対値を外す場合分けは

で合計通りである. また

よりである.

絶対値の符号に応じた $(X,Y)$ 平面の 9 分割と検討対象領域(ア, イ, ウ)

図 4: 絶対値の符号に応じた 平面の 9 分割と検討対象領域(ア, イ, ウ)

各場合における(式7)を表にまとめると以下のようになる.

(不適) (不適) (不適)
(ア) (イ) (ウ)
(不適) (不適) (不適)

表 1: 点の位置による場合分け

各領域を順番に考える. まずより,表の四隅の場合を満たすは存在せず不適である.

また,,の場合には

が必要だがこれを満たすも存在せず不適である.

以上よりの場合だけを考えればよい. この時の(式7)を満たすは図示すると下図のようになる. ここでより

だから,の条件は常に満たされることに注意して以下各場合を考える.

$0 \le Y \le a^2+1$ における各区間(ア, イ, ウ)の $(X, Y)$ の関係と上限 $Y = a^2+1$

図 5: における各区間(ア, イ, ウ)の の関係と上限

(ア) のとき

前述のように以外の条件を考えればよく, この時,

の範囲は

,

である.

(イ)のとき

前述のように以外の条件を考えればよく,

の元で

の右辺の値域を考えて

となる.

(ウ) のとき

前述のように以外の条件を考えればよく, の表式

の値域をで考えると

,

である.

以上(式18),(式20),(式22)をまとめると,求める範囲は

,,

である.図示すると下図の斜線部となる(境界を含む).

(2)の点$P$の範囲

図 6: (2)の点の範囲

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