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東京大学 前期 1994年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1994年 第5問 (解答解説)

📝 問題

大量のカードがあり, 各々のカードにの数字のいずれかの一つが書かれている. これらのカードから無作為に1枚をひくとき, どの数字のカードをひく確率も正である. さらに, 3の数字のカードをひく確率はであり, の数字のカードをひく確率はそれぞれに等しいとする.

これらのカードから1枚をひき, その数字を記録し, このカードをもとに戻して, もう1枚ひき, その数字をとする. このとき,となる事象を,となる事象をとし, それぞれのおこる確率を,と書く.

  1. とおくとき,を,で表せ.

  2. とがともに自然数であるとき, の値を最大にするような,を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

の目が出る確率を

とする.各目が出る確率をまとめると下の表のようになる.

123456

表 1: カードの位置と対応する確率変数

(1)

となる事象

としてとりうる値はの三通りで, それぞれ対応するは以下,以下,以下だから 求める確率は

である.

となる事象

と同様にとしてとりうる値 ()で場合分けして考えると 求める確率は

式

である.

(式2),(式4)を足し合わせて

である.

(2)

とおく. から,

前者から,

であり,後者から

である.(式9)から左側の不等号の成立は明らかで,右側の不等号について考えると

である. 以上(式9),(式11)を満たす自然数の組は以下の表のようになる.

2
3
4
5

表 2: (式9),(式11) をみたす の範囲

次に(式7)をで書き直すと

である. 第二項,第三項に対応する連続化した関数, を用いて

とかけ,のグラフは下図のようになる.

$y=f(x)=\dfrac{2-x}{2x}$ と $y=g(x)=\dfrac{1-x}{x}$ のグラフ

図 1: と のグラフ

さて,ではもも負で単調減少だから,は単調増加である.従って を最大にする候補は上表の等号成立時の である.また,については明らかによりもが大きくなる(の条件が同じため)ので考えなくて良い.残りのケースについて具体的にを計算すると以下の表のようになる.

表 3: 候補となる における の値

このうちが最小になるのは の時で,この時 が最大である.よって求める は である.

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