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東京大学 前期 1988年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1988年 第3問 (解答解説)

📝 問題

を,で与えられる平面上の図形とする. 次の条件をみたす平面上の点全体の集合を図示せよ.

「を平行移動した図形で, 点を通り, かつもとの図形との共有点がただ1点であるようなものが, ちょうど3個存在する.」

✏️ 解答解説

【解答】

曲線 を だけ平行移動した図形は,

である.

これと との共有点がただ1つある時,まず を消去して,

である.この二次方程式が かつ にただ1つ解を持つ条件を調べる.下図のように,の軸 は常にこの範囲にある.

共通定義域(斜線部)と放物線 $f(x)$ の軸 $x = \dfrac{a}{2}$ の関係

図 1: 共通定義域(斜線部)と放物線 の軸 の関係

よって唯一つ解を持つ条件はがの頂点に等しい時で

である. この時 だから である. (式1)に代入して,

である. とおくと(式6)が を通ることから,

である. これをみたす がただ3つ存在する条件を考える. (式7)の右辺を とおいてについての三次方程式とみなして考える.

である.(式7)がについてつの解を持つには,なる点が区間内に存在しないといけない. これらを図示すると下図である.

帯領域 $X-1 \le a \le X+1$ と停留点直線 $a=2X, a=\dfrac{2}{3}X$ の関係

図 2: 帯領域 と停留点直線 の関係

従って,図から が必要で, の正負で場合分けする.

の時

この時のの増減表は以下のようになる.

極小極大

表 1: における の増減表

したがって,(式7)が に3実解を持つ条件は,

である.

の時

この時のの増減表は以下のようになる.

極小極大

表 2: における の増減表

したがって,(式7)が に3実解を持つ条件は

である. の値は以下のようになる.

従って,もとめる領域は下図斜線部 (境界は実線のみ含む)である.

条件を満たす点 $P(X,Y)$ の存在領域(斜線部).境界は実線部のみ含み白抜きの点は含まない.

図 3: 条件を満たす点 の存在領域(斜線部).境界は実線部のみ含み白抜きの点は含まない.

【別解】

前半の(式5)を別の方法で導く.

だけ平行移動するとする. の中点 とする. の任意の点 の, に関する対称点を とすると,

だから, に代入して

である. つまり は 上の点である. したがって, は を中心として点対称である. よって, の共有点も を中心として点対称だから,

「共有点がただつ共有点が」

となり,

を得る.

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