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東京大学 前期 1986年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1986年 第6問 (解答解説)

📝 問題

直円錐形のグラスに水が満ちている. 水面の円の半径は1,深さも1である.

図 1

図 1

  1. このグラスを右の図のように角度 だけ傾けたとき, できる水面は楕円である. この楕円の中心からグラスのふちを含む平面までの距離 と, 楕円の長半径 および短半径 を, で表せ. ただし楕円の長半径,短半径とは,それぞれ長軸,短軸の長さの のことである.

  2. 傾けたときこぼれた水の量が, 最初の水の量の であるとき, の値を求めよ. ただしグラスの円錐の頂点から, 新しい水面までの距離を とするとき, 残った水の量は, に等しいことを用いよ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

傾けた円錐と水面楕円切断面

図 1: 傾けた円錐と水面楕円切断面

水面 $AC$ を水平にしたときの円錐の傾き断面($H$ は中心軸と $AB$ の交点)

図 2: 水面 を水平にしたときの円錐の傾き断面( は中心軸と の交点)

上図のように各点,図形量をおく.円錐の軸と母線のなす角はであり,もとの水面の縁の円のうち,傾ける向きで最も低い点を,最も高い点をとすると,である.題意より

である.

新しい水面はを通り,もとの水面(直線)とのなす角がの直線で,辺と点で交わる.

とおくと,に注目して加法定理より

だから,に三平方の定理を用いて

である.

さて,楕円の中心はの中点だから(式4)より

となる.またから

である. 以上(式5),(式6)より,楕円の中心から直線ABへの距離は

答

となる.

次に楕円の長半径, 短半径を検討する. まず,を通りに平行な直線と円錐の軸の交点をとすると,

である.

また,楕円の中心との距離は

である.

点 $D$ を含み中心軸に垂直な円錐断面(半径 $\dfrac{1}{1+m}$ の円)と短半径 $b = |DF|$

図 3: 点 を含み中心軸に垂直な円錐断面(半径 の円)と短半径

従ってを含み軸に垂直な平面での円錐切り口は上図のような,半径の円である.ここで図のようにを定めると,が長半径または単半径に当たる. に三平方の定理を用いて,(式8),(式11)より

である.

のうち大きい方がであり,もう一方がだから(式7),(式12)より

答

である.

(2)

(2) における直角三角形 $\triangle OAC$ と水面への垂線の高さ $h$

図 4: (2) における直角三角形 と水面への垂線の高さ

最初円錐に入っていた水の量は

だから,残った水の量はこの半分で

である.題意よりこれがに等しいから

である.

は(1)で求めているのでについて検討する. の面積を2通りで表して,

である.ここに(式3),(式4)を代入して

である.

従って(式13)と合わせて(式16)に代入して

だから両辺を2乗して,

答

である.

【別解】

[解答]では幾何学的な計算を一貫したが,座標系をおいた(1)の解答も示す.

(1)

を原点,新たな水面が平面と平行になるように空間をおく. もとのが平面にあるようにした.

別解用:水面を $xy$ 平面にとった $xyz$ 直交座標系と中心軸ベクトル $\vec{l}$

図 5: 別解用:水面を 平面にとった 直交座標系と中心軸ベクトル

この時軸の方向ベクトルは,

である.円錐側面上の点について,

が成り立つから,(式24)を代入して

となる.両辺2乗して,

である.

特に水面の点はだから,(式28)に代入して

である.これが水面の楕円の方程式である.

従って中心が(平面への正射影で),長半径,短半径が

の楕円である.

楕円の中心と,平面()との距離がだから,点と直線の距離の公式から

である.

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