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東京大学 前期 1986年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1986年 第2問 (解答解説)

📝 問題

長軸,短軸の長さがそれぞれ4,2である楕円に囲まれた領域をとし, この楕円の短軸の方向に, をだけ平行移動してできる領域をとする. このときとの共通部分の面積を求めよ. ただしである.

注:方程式 で表される楕円において, ,の内大きい方を長軸の長さといい,他方を短軸の長さという.

✏️ 解答解説

【解答】

題意の領域の境界を与える楕円をとするとこれらの方程式は

である.の交点のうちにあるものを,にあるものをとする. 題意より の囲む領域の面積が である.の面積を求めよう.

楕円 $P, Q$ とその交点 $S, T$,および共有領域 $M$(斜線部)

図 1: 楕円 とその交点 ,および共有領域 (斜線部)

そこで なる変換を行い,変換された各点や図形ををつけて を のように表す.するとは変換後に円になる:

また,この変換で の面積は の面積の 倍にあたる:

変換後の円 $P', Q'$ と交点 $S', T'$,および重なり領域 $M'$

図 2: 変換後の円 と交点 ,および重なり領域

さて の座標は(式2)を連立してまずを消去すると

だから,(式2)に代入して座標を計算すると

である.

図のように軸と線分のなす角とすると

だから,の半角公式より

である.

$\dfrac{1}{4}S_{M'}$ を与える積分領域(斜線部)

図 3: を与える積分領域(斜線部)

従って,面積は上図の斜線部の弓形面積の倍の領域で

である.よって(式3)に代入して

が求める面積である.

【別解】

の座標が求まったあと,積分をせずに初等計算で弓形の面積は計算できる. 検算として活用したい.

扇形から直角三角形を減じることによる弓形面積 $\dfrac{S_{M'}}{4}$

図 4: 扇形から直角三角形を減じることによる弓形面積

従って図の斜線部の面積(対称性から)は扇形から対応する三角形を減じたもので,

であり,(式3)に代入して

である.

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