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東京大学 前期 1986年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1986年 第3問 (解答解説)

📝 問題
  1. 空間において, 三点, , を通る平面に垂直で, 長さ1のベクトルをすべて求めよ.

  2. 二点,を通る直線を軸として, 平面を回転して得られるすべての平面を考える. このような平面に垂直で長さ1のベクトルの成分の絶対値はと共に変化するが, その最大値および最小値を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

平面 $S_0$ を張るベクトル $\vec{p}, \vec{q}$ とその単位法線ベクトル $\vec{n}_0$(および回転軸 $l$)

図 1: 平面 を張るベクトル とその単位法線ベクトル (および回転軸 )

は2ベクトル

のはる平面と平行である.この法線ベクトルの一つに があるから,もとめる法線ベクトルは,として

とかける.からだから,

答

である.

(2)

$\vec{n}_0$ を軸 $\vec{l}$ の周りに回転させたときの円錐面と成す角 $\theta$

図 2: を軸 の周りに回転させたときの円錐面と成す角

の方向ベクトルを

とおく.をのまわりに回転した時に出来るベクトルがである. とのなす角をとすると,回転したとのなす角もでひとしいので,ベクトルの内積の定義より

である.ただしを用いた.

一方でにも同様に内積の定義より

だから,ここに(式3),(式4)を代入すると

である.(式9)を(式6)に代入して

である.

ここで とおいて(式10)に代入して

であり,またベクトルの大きさについてだから

である.(式11),(式12)を満たす実数を考えれば良い.

まず(式12)においてから,

である.(式11),(式13)をみたすを図示すると下図太線部である.

直線 $-X+Y=\pm\dfrac{1}{3}$ と円 $X^2+Y^2\le 1$ の交差線分(太線部)と $Y$ の最大・最小値

図 3: 直線 と円 の交差線分(太線部)と の最大・最小値

従って,この範囲では

より,求める最小,最大値は

答

である.

【別解】

(2)

$\vec{n}_0$ を軸 $\vec{l}$ の周りに回転させたときの円軌道と直交基底

図 4: を軸 の周りに回転させたときの円軌道と直交基底

を別の方法で表現する別解を示す.上に原点をとり,の終点が表す点をとする.対称性から,(式3)で複合正だけ考えれば良い. からに下ろした垂足をとする.正射影ベクトルの公式より

だから,

である.

さて,,に垂直な単位ベクトルの一つに があるので,をの周りに回転してできるベクトルの一般形は,パラメータとして

と表せる.従って成分は

だから,コーシー・シュワルツの不等式より

となり,

答

である.

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