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東京大学 前期 1977年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1977年 第3問 (解答解説)

📝 問題

平面上に, 不等式で表される3つの領域 をとる. いま任意の点に対し, を中心として,,のどれか少くとも1つに含まれる円を考える.

このような円の半径の最大値は点によって定まるから, これをで表すことにする.

  1. 点がからを除いた部分を動くとき, の動く範囲を求めよ.

  2. 点が平面全体を動くとき, の動く範囲を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

円の中心を とおく.また,の境界を与える直線を

とおく.の各領域:

は以下の斜線部である.ただし境界を含む.

各領域 $A, B, C$(斜線部,いずれも境界を含む)

図 1: 各領域 (斜線部,いずれも境界を含む)

(1)

与えられた条件は

と書ける.

さて,円の中心がの外側にあるから,円が含まれるのはまたはである. この領域に円が含まれる条件は,領域の境界の直線と円の中心の距離が円の半径以下であることで

である.がこのどちらかを満たせば良い. ある実数 に対して小さくない方を と表すと, 求める半径は

である.

を固定して, をうごかして(式5)の後者について考える. (式3)および は の単調減少関数だから,

である.

従っておよびの通る領域は以下の斜線部である.

$X$ と $r(P) = \max\left\{X,\, \dfrac{-\sqrt{3}X - Y + \sqrt{3}}{2}\right\}$ の関係およびとり得る領域(斜線部)

図 2: と の関係およびとり得る領域(斜線部)

よって,の動く領域は

である.

(2)

(1)の(式4)と同様に考えると,円がのいずれかに含まれる条件は

のいずれかを満たし,かつ点がそれぞれの領域に含まれる場合である.

そこで の場所を以下のように場合分けする. この時 は平面全体を表すことに注意する. また以下境界は全て含むとする.

3つの集合 $A, B, C$ のベン図

図 3: 3つの集合 のベン図

が をうごく時

が をうごく時,(式3)より

である.このもとで(式8)を考えれば良い.点がのいずれにも含まれるから,

である.(式9)よりを固定してを動かした時,

だから,を固定してを動かした時のの値はにおいて

である.これを平面に図示すると下図のようになる.

$1^\circ$($P \in A \cap B \cap C$)における $r(P)$ のとり得る領域(斜線部)

図 4: ()における のとり得る領域(斜線部)

従ってのとりうる領域は

である.

が をうごく時

が をうごく時,のとりうる領域は(式3)より

である. この時に(式8)においてまたはの時の条件を考えれば良いから

であり,のグラフは下図のようになる.

$2^\circ$($P \in A \cap B \cap \overline{C}$)における $r(P) = \max(X, Y)$ のとり得る領域(斜線部)

図 5: ()における のとり得る領域(斜線部)

従ってのとりうる領域は

である.

が をうごく時

が をうごく時,のとりうる領域は

である. この時に(式8)においてまたはの時の条件を考えれば良いから

である.(式13)よりこの大小関係は

である.よってを固定してを動かした時ののとりうる範囲は

である.これを図示してのグラフは下図のようになる.

$3^\circ$($P \in \overline{A} \cap B \cap C$)における $r(P)$ のとり得る領域(斜線部,$X \leqq 0$)

図 6: ()における のとり得る領域(斜線部,)

従ってのとりうる領域は

である.

が をうごく時

$4^\circ$ における点 $P(X, Y)$ の動く領域 $A \cap \overline{B} \cap \overline{C}$(斜線部,境界を含む)

図 7: における点 の動く領域 (斜線部,境界を含む)

が をうごく時,のとりうる領域は

である. この時に(式8)での条件のみ考えれば良いから

である.従って求めるの領域は

である.

が をうごく時

$5^\circ$ における点 $P(X, Y)$ の動く領域 $\overline{A} \cap B \cap \overline{C}$(斜線部,境界を含む)

図 8: における点 の動く領域 (斜線部,境界を含む)

がを動く時,のとりうる領域は

である.よってである. この時に(式8)での条件のみ考えれば良いから

である.

が をうごく時

$6^\circ$ における点 $P(X, Y)$ の動く領域 $\overline{A} \cap \overline{B} \cap C$(第3象限,斜線部,境界を含む)

図 9: における点 の動く領域 (第3象限,斜線部,境界を含む)

が をうごく時,のとりうる領域は

である. この時に(式8)での条件のみ考えれば良いから

である.

以上 の場合分けから

である.

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