京都大学 前期 1967年 第4問 (解答解説)
次の□の中に適当な数または式を入れよ. また(イ)〜(ホ)の「 」で囲まれた文章の理由を, 最後の(イ)〜(ホ)の解答のところで述べよ.
をみたす整数の組
準備のために次のことを確かめておく.
-
(イ) 「
, , , が整数であって, ならば, , である」次に
が解であれば, , , も解であることは, 方程式(1)により明らかであるから, が共に負でない解を求めることが基本的である. それでそのような解を求める手段として(
, は負でない整数, )とおく. そうすると(イ)によって, , , , である.一方,
と , と などを比較することによって,一般にであることがわかる.
(2)と(4)と,
とを使って,となるから,(2)で定まる
は方程式(1)の解であることがわかる. とくに, , の一方が0となるような負でない解は,明かに , で, それは(3)の に外ならない.次に
と との関係を求めてみる .ゆえに,
,したがって
から出発して, 負でない解 , , , , を 順次求めて行くことができる. しかも である.以上のことで負でない解を多数みつけたのであるが, これらで負でない解が尽くされているかどうかを次に吟味する.
いま任意の正の解
, をとると, -
(ロ) 「
, とおくとき, も解である」 -
(ハ) 「そして
, である」 -
(ニ) 「それで,任意の正の解
から出発して, (ロ)における を求める操作を順次行なうことによって, (3)に示す負でない解 に達する」 -
(ホ) 「したがって,任意の負でない解
は式(2)によって定まる のどれか1つである.」
【解答】
まず数字の穴埋めをし,その後(イ)から(ホ)の証明を行う.
数字の穴埋め
題意の式
において
である.
次に漸化式について
だから,
である.
(イ)の証明
与えられた条件
を変形すると
である.以下題意を背理法で示す.
もし
だが,左辺は有理数,右辺は無理数となって矛盾する.
よって背理法より
(ロ)の証明
を満たす時に
だから題意は示された.
(ハ)
を示す.両者を代入して
を示せば良い.
である.ここで,
(ニ)
任意の正の解
となる.仮に
(ホ)
(ニ)から,任意の解
の操作を繰り返すことで
と書ける.よって題意は示された.