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東京大学 前期 1991年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1991年 第3問 (解答解説)

📝 問題

定数に対して,3次方程式の実数解の中で最大のものと最小のものとの積をとする. ただし,実数解がただひとつのときには,その2乗をとする.

  1. がすべての実数を動くとき,の最小値を求めよ.

  2. の関数のグラフの概形をえがけ.

✏️ 解答解説

【解答】

与えられた三次関数を

とおくと,一階微分は

である.従って増減表は以下のようになる.

表 1: の増減表

したがってグラフは下図のようになる. 題意の方程式の解は と の共有点の 座標に等しい.

$y = g(x) = x^3 - 3x$ と直線 $y = p$ の交点 $\alpha, \beta, \gamma$

図 1: と直線 の交点

$y=g(x)=x^3-3x$ のグラフ

図 2: のグラフ

(1)

は奇関数だからは偶関数である.よっての範囲で考える. の値に応じて,との解の数・値は以下のように変化する.

  1. の時: につの実数解を持つ.\

  2. の時: 解はである. \

  3. の時: に一つ解を持つ.

の時

この時は解はただ一つあるから,これをとおくと

である.図から は の単調増加関数であるから, を考えると

である.

の時

この時は解は で

である.

の時

この時は解は 3 つあり,これを () とおく. これらはの解だから,解と係数の関係より

である.第一式からだから,第二式と第三式に代入して

を得る.だから(式7)より

となる. の時 となるから,この時

となる.

(式4),(式5),(式9)から求める最小値は

である.

(2)

(1)に引き続き,が偶関数だから でかんがえる. の挙動を調べるため,を求める.

の時

この時はの唯一の解を として,

である.両辺をで微分して

を得る.より第二式においてだから

が従う.

さらに(式13)を再度で微分すると

を得る.第二式を第一式に代入して

を得る.従ってだから, の時は上に凸な単調増加関数である. 極限は であるから増減表は以下のようになる.

$`\begin{array}{c} \nearrow \ \text{\scriptsize (上に凸)}

表 2: の増減表()

の時

より

だから,(式7)でを消去して

である.同様に(式8)にも代入して

である.

(式20),(式21)の両辺で微分して

であり,よって第一式を第二式に代入して

である.図から

だから,(式24)より

である.つまりは単調増加である.

さらに(式23)の両辺をで微分して

を得る.ここで(式25)と第一式から

だから,第二式において

だ従う.

以上からで では下に凸な単調増加関数である. これとより増減表は以下のようになる.

$`\begin{array}{c} \nearrow \ \text{\scriptsize (下に凸)}

表 3: の増減表()

以上からのグラフの概形は下図のようになる.

$y = f(p)$ のグラフ(偶関数,$p = \pm 2$ で不連続)

図 3: のグラフ(偶関数, で不連続)

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