【解答】
題意より
-
(i)
-
(ii)
である.
とおくとだからである.
(1)
であることを背理法で示す.
そこでをみたすの要素があると仮定すると,
を満たすが存在する.この時
においてだから,の符号はと等しい.
そこで以下この符号で場合分けする.
2. の時
この時(式2)よりである.(式1)の両辺にをかけて
を得る.(式1),(式7)を辺々足して
となるが,これはに矛盾して不適である.
以上の場合分けから,背理法によりをみたすは存在せずよってである.
(2)
帰納法により題意を示す.
の時はとおくとだから成立するので,以下でのを仮定してでの成立を示す.
仮定より整数を用いて
と書ける.
まずでの成立を示す.両辺にをかけるとより
である.
ここでよりが(i)(ii)をみたすことから,
となってが成り立つ.したがってでも題意は成立する.
次にでの成立を示す.(式10)と同様に,(式9)の両辺にをかけると
である.が(i)(ii)を満たすことより
となってが成り立つ.したがってでも題意は成立する.
以上からでも題意が成立するから,題意は数学的帰納法により示された.
(3)
題意を背理法で示す.
の要素があっていかなる整数によっても と書けないと仮定する.
よりはについて単調増加でかつの領域をとるから,適当な整数を用いて
と書ける.両辺にをかけると
となる.ここで(2)からもの元だが,これはがより大きいの元の内で最小であることに反して矛盾する.
よって背理法により,の任意の元は適当な整数によってと書ける.