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東京工業大学 前期 1985年 解答解説 このページの閲覧数
#整数
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東京工業大学 前期 1985年 第1問 (解答解説)

📝 問題

2つの条件

  1. または

を満たす任意の整数,から得られる実数全体の集合をとする. 1より大きいの元のうち最小のものをとする.

  1. を求めよ.

  2. 整数との元に対し,はの元であることを示せ.

  3. の任意の元は適当な整数によって,と書かれることを示せ.

✏️ 解答解説

【解答】

題意より

  1. (i) 

  2. (ii) 

である. とおくとだからである.

(1)

であることを背理法で示す. そこでをみたすの要素があると仮定すると,

を満たすが存在する.この時

においてだから,の符号はと等しい. そこで以下この符号で場合分けする.

1. の時

この時(式2)よりである.(式1)の両辺にをかけて

を得る.(式1),(式4)を辺々足して

となる.だからとなり,(式1)に代入してとなる. しかしこれはに矛盾して不適である.

2. の時

この時(式2)よりである.(式1)の両辺にをかけて

を得る.(式1),(式7)を辺々足して

となるが,これはに矛盾して不適である.

以上の場合分けから,背理法によりをみたすは存在せずよってである.

(2)

帰納法により題意を示す. の時はとおくとだから成立するので,以下でのを仮定してでの成立を示す. 仮定より整数を用いて

と書ける.

まずでの成立を示す.両辺にをかけるとより

である. ここでよりが(i)(ii)をみたすことから,

となってが成り立つ.したがってでも題意は成立する.

次にでの成立を示す.(式10)と同様に,(式9)の両辺にをかけると

である.が(i)(ii)を満たすことより

となってが成り立つ.したがってでも題意は成立する.

以上からでも題意が成立するから,題意は数学的帰納法により示された.

(3)

題意を背理法で示す. の要素があっていかなる整数によっても と書けないと仮定する. よりはについて単調増加でかつの領域をとるから,適当な整数を用いて

と書ける.両辺にをかけると

となる.ここで(2)からもの元だが,これはがより大きいの元の内で最小であることに反して矛盾する. よって背理法により,の任意の元は適当な整数によってと書ける.

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