【解答】
(1)
とおくと,
と小数点以下はの繰り返しになる.
回目に出た目の数をとする.となるかどうかは,が何回目に初めての対応する桁と異なるかを考えればよい.
となる場合のうち,小数第位までと一致する確率を,第位までに初めて小さい数字が現れ,完全には一致しない確率をとする.
すると題意の確率とは,
という関係にある.
次の桁がのどれであるかによって下図のように遷移する.
図 1: に対する一致状態 と確定状態 の推移
したがって,の漸化式は以下のようになる.
,,,
である.従って
である.初期条件は,である.
まず(式3)からの一般項は
である.これを(式4)に代入して
だから繰り返し用いて
となる.
よって(式5),(式8)において,すなわちの時
である.(式3)よりのいずれもの極限は等しい.
従って(式2)から求める極限値は
である.
(2)
はについて単調非減少である.また,はについて増加するので,はについて非増加で,極限が存在する.その極限をと書く.となるの上限と下限を求めれば良い.
上限
とおく.
に対して最初の目が以下の場合と,最初の目がで残りがすべての場合を数えると,
である.
一方でを任意にとると,あるに対して,
個
となる.ここではを小数第位までの有限小数とする.ならば,最初の目が以下の場合に加え,第位までがである場合が数えられるので,
となる.を固定して極限をとればである.
したがって上限についての条件は
である.
下限
とおくと,は最初の目が以下であれば良いから
である.
一方でを任意にとると,あるに対して,
個
となる.は小数第位までの有限小数である.
に対して,は最初の目が以下である場合に加えて,桁目がより小さい場合も考えて
だから,である.したがって,下限についての条件は
である.
(式14),(式21)と単調性より,求めるの条件は
である.