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東京大学 前期 1990年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1990年 第6問 (解答解説)

📝 問題

一つのサイコロを続けて投げて, 最初の回に出た目の数をその順序のまま小数点以下に並べてできる実数をとおく. たとえば, 出た目の数がであれば, である. 実数に対してとなる確率をとおく.

  1. を求めよ.

  2. となるのは がどのような範囲にあるときか.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

とおくと,

と小数点以下はの繰り返しになる. 回目に出た目の数をとする.となるかどうかは,が何回目に初めての対応する桁と異なるかを考えればよい.

となる場合のうち,小数第位までと一致する確率を,第位までに初めて小さい数字が現れ,完全には一致しない確率をとする. すると題意の確率とは,

という関係にある. 次の桁がのどれであるかによって下図のように遷移する.

$\alpha=0.123123\dots$ に対する一致状態 $q_n$ と確定状態 $r_n$ の推移

図 1: に対する一致状態 と確定状態 の推移

したがって,の漸化式は以下のようになる.

,,,

である.従って

である.初期条件は,である. まず(式3)からの一般項は

である.これを(式4)に代入して

だから繰り返し用いて

となる.

よって(式5),(式8)において,すなわちの時

である.(式3)よりのいずれもの極限は等しい. 従って(式2)から求める極限値は

である.

(2)

はについて単調非減少である.また,はについて増加するので,はについて非増加で,極限が存在する.その極限をと書く.となるの上限と下限を求めれば良い.

上限

とおく. に対して最初の目が以下の場合と,最初の目がで残りがすべての場合を数えると,

である.

一方でを任意にとると,あるに対して,

個

となる.ここではを小数第位までの有限小数とする.ならば,最初の目が以下の場合に加え,第位までがである場合が数えられるので,

となる.を固定して極限をとればである. したがって上限についての条件は

である.

下限

とおくと,は最初の目が以下であれば良いから

である.

一方でを任意にとると,あるに対して,

個

となる.は小数第位までの有限小数である. に対して,は最初の目が以下である場合に加えて,桁目がより小さい場合も考えて

だから,である.したがって,下限についての条件は

である.

(式14),(式21)と単調性より,求めるの条件は

である.

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