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東京大学 前期 1990年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 1990年 第5問 (解答解説)

📝 問題

円を, だ円 をとする. 上のどんな点に対しても, を頂点にもちに外接してに内接する平行四辺形が存在するための必要十分条件を ,で表せ.

✏️ 解答解説

【解答】

楕円 $C_1$ に内接し,円 $C_0$ に外接する菱形 $PQRS$ と各接点

図 1: 楕円 に内接し,円 に外接する菱形 と各接点

与えられた円と楕円

について考える.

まず,の外側にがあることから

が必要である.以下このもとで考える.

円の外の同一点から引いた2本の接線の長さが等しい性質

図 2: 円の外の同一点から引いた2本の接線の長さが等しい性質

題意の平行四辺形が存在するとしてその頂点をとし,辺と円との接点を,それぞれとする.円外の点から円に引いた二本の接線の長さは等しいので,

,,,

である. 一方で平行四辺形の対辺の長さは等しいから,

である.ここに(式3)を代入して

だから辺々足し引きして

である.従って

だから(式4)に代入して,平行四辺形の各辺は

と全て同じ長さになる.つまりはひし形である.

直角三角形 $\triangle OPQ$ の面積を2辺 $a,b$ と斜辺への高さ $1$ で表す関係

図 3: 直角三角形 の面積を2辺 と斜辺への高さ で表す関係

さて,以下具体的にの条件を考える. まずでの成立が必要である.このとき残りの頂点は対称性と(式8)からとである.そこでとおいての面積を二通りに表すと,

が必要である.

逆に(式11)が成立するとする. パラメータとを用いて極座標表示で上の任意の点を

とおく. これらの点が上にあるから(式1)に代入して

,

を満たす.この時

だから,は菱形である.

次に辺の方程式は

だから原点とこの直線との距離をとすると,

となる. (式11)を代入して

であるから(式18)に代入してである. したがってはに接する.対称性から他の三辺もに接するので,題意の平行四辺形が存在する.

以上から,求める必要十分条件は(式11)であり

である.

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