東京大学 前期 1968年 第6問 (解答解説)
📝 問題
次の問(i),(ii),(iii)に答えよ.
-
(i)
が をみたす有理数ならば, 区間 の上で不等式 がなりたつことを示せ. -
(ii)
のけた数はいくつか.またその最上位の数は何か.その理由を述べよ. -
注1. たとえば
のけた数は4,最上位の数は1である. なおこの数が に近いことに注意せよ. -
注2.
であるが,この数値を証明に用いてはならない.
-
-
(iii)
であることを示せ.
✏️ 解答解説
\input{macros} \begin{oframed} 次の(i),(ii),(iii)に答えよ.
-
が を満たす有理数ならば,区間 の上で不等式 が成り立つことを示せ. -
の桁数はいくつか.またその最上位の数は何か.その理由を述べよ. -
注1 .例えば
の桁数は ,最上位の数は である.なおこの数が に近いことに注意せよ. -
注2 .
であるが,この数値を証明に用いてはならない.
-
-
であることを示せ.
\end{oframed}
【解】
とおく.
である.
$$
\begin{align}
&0\le x\le1 &0<\a<1
\end{align}
$$
から,$\cfrac{1}{2}\le\cfrac{1}{1+x}\le1$,$0<1-\a<1$であることより,
従って$f'(x)>0$だから,$f(x)$は単調増加.これと$f(0)=0$から,区間内で$f(x)\ge0$である.故に示された.$\Box$
2.
<span id="eq:1"></span>
$$
\begin{align}
2^{200}>10^{60}
\end{align}
$$
である.
また,(1)で$(x,\a)=(1,1/20)$とすることにより,(これらは条件を満たす.)
<span id="eq:2"></span>
$$
\begin{align}
&2^{1/20}\ge 1+\dfrac{1}{40}>1+\dfrac{24}{1000}\nonumber\\\Longleftrightarrow&2^{10}<2^{1/20}10^3 \nonumber\\\therefore\ &2^{200}<2×10^{60}
\end{align}
$$
を得る.[(式2)](#eq:1),[(式5)](#eq:2)より,
<span id="eq:3"></span>
$$
\begin{align}
10^{60}<2^{200}<2×10^{60}
\end{align}
$$
であるから,$61$桁で,最高位は$1$である.$\cdots$(答)
3. (式6)の各辺正より,常用対数を取る.以下
$$
\begin{align}
&60<200a<60+a \\\Longleftrightarrow&\dfrac{3}{10}<a<\dfrac{60}{199}\\\therefore\ &0.300<a<0.3015\cdots
\end{align}
$$
であるから,題意は示された.$\Box$