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京都大学 前期 1962年 解答解説 このページの閲覧数
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京都大学 前期 1962年 第1問 (解答解説)

📝 問題

3角形の内部に点が与えられ,この3角形の周の上に両端,をもつ線分を引いて,この線分がで二等分されるようにする. 3角形のどんな部分にが与えられたとき,そのような線分が何本引けるか,その違いを明らかにし,理由を述べよ.

✏️ 解答解説

【解答】

座標平面で,, , () として良い. の中点 の軌跡を考える. 対称性から,まず が 上を動く時を考える. この時の座標はパラメータを用いて

とおける. の中点 とすると

となる.これはを始点とし, と の張る平行四辺形内の領域(境界含む)を動く. これを図示すると下図のようになる.

頂点 $A,B,C$ の座標を定めた三角形

図 1: 頂点 の座標を定めた三角形

そのほかの場合,

  1. が 上の時 \

  2. が 上の時

のの軌跡は対称性から以下のようになる(境界含む).

$P,Q$ がそれぞれ異なる辺上を動くときの中点の領域(境界を含む)

図 2: がそれぞれ異なる辺上を動くときの中点の領域(境界を含む)

に応じて引ける線分は以上のつの場合で尽くされるから,が与えられた時,を含む領域の数が対応するの個数となる. 以上まとめて, の中点を として,三角形内の領域と引ける線分の数の対応は以下のようになる.

三辺の中点 $\alpha,\beta,\gamma$ と通る線分の本数

図 3: 三辺の中点 と通る線分の本数

【別解】

$\triangle ABC$ の3つの領域 $T_1, T_2, T_3$ への分割

図 4: の3つの領域 への分割

最初から答えが推測できれば,[解答]の最後の図から出発して証明することもできる. 内を上図のようなつの領域に分割する.

  1. (辺 をのぞく)の周及び内部を \

  2. 辺 を \

  3. の内部を

中央の領域にある $M$ を通る線分 $PQ$ と各頂点から $M$ への直線

図 5: 中央の領域にある を通る線分 と各頂点から への直線

が各々の領域をうごく時の線本数をしらべる.まず について考える. と , と , と の交点を各々 とする. を から, を から,反時計回りに が を通るようにうごかす. すると は , は と動く.

この時,はの中点より側に,の中点より側にあるから

が成り立つ. が とうごく時,

は連続な値をとりながら正 負と変化するので, となる の組が少なくとも1つ存在する.このような組が2つ以上あると仮定すると,これらを として,この4点は平行四辺形をなすが, より矛盾する.よって となる がただ1つ存在する.同様に が と動く時にも1つずつ,計3つある.

同様に のときは2つ, のときは1つあるので,[解答]のようになる.

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