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東京工業大学 前期 1974年 解答解説 このページの閲覧数
#複素数平面 #方程式・不等式
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東京工業大学 前期 1974年 第2問 (解答解説)

📝 問題

の係数が1である実係数の3次式について, が方程式の根ならば,も根であるという. このとき,次の問に答えよ.

  1. 方程式の根の絶対値は0または1であることを証明せよ.

  2. この方程式が異なる3つの根をもつとき,を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

とおく. と仮定するする.題意から が の解であり, から,これらは全て異なる. これは が3次であることに反し矛盾する.以上から である.

(2)

の3解を とおくと,題意よりこれらは全て異なり

である.

因数定理より

と書けるので,このの係数がだから

である.

さて,(1)より,の絶対値はまたはである.解が絶対値を含むかどうかで場合分けする.

複素数平面上の単位円における $\beta^2 = \beta$ と $\beta^2 = \gamma$ の対応

図 1: 複素数平面上の単位円における と の対応

解が絶対値を含む場合

絶対値の解をとすると

であり,(式1)よりの絶対値はである.そこで

とおくと,

とおける.まずの場合を考える.ならばも解なのでつの解は

であり,この時の方程式は

である.

次にの時は(式3)およびの係数が全て実数なことよりも実数である必要があるから,となり,これは先の解と合流する.

そこで以下これ以外の場合を考える. (式3)で全ての係数が実数だから,であることが必要で,

となる. 題意よりもまた解だからこれがのいずれかに等しいから

である.整数を用いて

だから,と合わせてこれを満たすのは

のつである.これら二つは同じ解の組に対応するから,この時の解は

であり,方程式は

となる.(式9),(式16)をまとめて

である.

解が絶対値を含まない時

この時全ての解はの形で表せる. 題意より(式3)で全ての係数が実数だから,は全て実数かまたは一つだけ実数である. 絶対値で実数の数はであるが,このうちは二乗したも解にならなければならない.そうすると残りの解も実数になるがこれは(式1)に矛盾する.

そこでが解になるので,

とおく.残りの解は複素数であり,今までと同様の議論によって,

とおける.よってがこれらのどちらかと等しく,

である.以下(式14)と同様の議論によって

となって,解の組は

である.この時の方程式は

である.

以上で全ての場合がつくされた.よって(式17),(式23)より,

が求める方程式である.

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