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東京大学 前期 2001年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 前期 2001年 第6問 (解答解説)

📝 問題

コインを投げる試行の結果によって, 数直線上にある2点,を次のように動かす.

  1. 表が出た場合: 点の座標が点の座標より大きいときは,とを共に正の方向に1動かす. そうでないときは,のみ正の方向に1動かす.

  2. 裏が出た場合: 点の座標が点の座標より大きいときは,とを共に正の方向に1動かす. そうでないときは,のみ正の方向に1動かす.

最初2点,は原点にあるものとし, 上記の試行を回繰り返してとを動かしていった結果, ,の到達した点の座標をそれぞれ,とする.

  1. 回コインを投げたときの表裏の出方の場合の数通りのうち, となる場合の数をとおく. との間の関係式を求めよ.

  2. を求めよ.

  3. 回コインを投げたときの表裏の出方の場合の数通りについてのの値の平均を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

の 回目の試行後の座標を とする. またを,それぞれなる場合の数とする. すると全体の場合の数が通りだから

である.

各状態における $A, B$ の位置関係とコインの出目による移動ルール

図 1: 各状態における の位置関係とコインの出目による移動ルール

(1)

題意から帰納的に任意の に対して

が成り立つ. したがって 回目に となるのは以下の場合である.

  1. の時に裏が出る: 場合の数 \

  2. の時に表が出る: 場合の数

したがって求めるは(式1)より

である.

(2)

初期条件の元で(式3)の漸化式を解く. によって を定める. (式3)の両辺を でわって

である.よりの元で漸化式を繰り返し用いて一般項は

である.

(3)

の期待値 を求めれば良い.ここで,確率変数 を以下のように定める.

回目の試行でが進まない回目の試行でが進む

すると,題意から

である. 回目で が進むのは以下の時である:

  1. コインで表が出る.確率: \

  2. かつコインで裏が出る.確率:

従って

である. の時, であるからこれも良い.

ここで(1)及び(2),対称性から であることから,

だから,(式10)に代入して

となる.(式9)に代入して

である.

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