東京大学 後期 2006年 第3問 (解答解説)
数列の和の公式
などについて,次のような一般的な考察をしてみよう.
-
次多項式 があって,数列の和 が と表されることを示せ. -
を自然数とする.(1)の多項式 に対して,が恒等式となるような定数
を を用いてあらわせ. -
を 以上の自然数とする.(1)の多項式 に対してが恒等式となるような定数
と を を用いてあらわせ. -
を 以上の奇数とする.このときを示せ.
【解答】
(1)
問題文では
と定義すれば
さて,題意を
そこで以下
だから,整理して
を得る.
仮定より,
以上より数学的帰納法によって題意は示された.
(2)
は
したがって,
\text{"(1)が $x$ に関する恒等式"}
が
である.
なぜならば
この両辺は
(式10)の左辺に関しては
と表せる.
一方(式10)の右辺に関しては二項展開すると
である.
となる.従って,
となる.
(3)
(2) と同じく,
は
が 2 以上の自然数
となる. 左辺が偶数冪のみからなるから,右辺もそうならないといけない. 左辺第一項は偶数次だから,残りの第二・第三項が偶数冪である. 従って
が偶数冪である.二項定理で展開すると
で,これが偶数冪のみからなる条件は
である. これを(式23)に代入して
を得る.右辺の各項は二項定理で展開して
だから(式29)に代入すると
となる.
両辺で
である.ここで二項係数の性質から
だから代入して
である. 以上から
である.
(4)
が成立することを
で成立する.
そこで以下
となるが(3)の結果より,これは
である. さらに整理して
ここで,(2)(3)の結果より
と和の部分は左右でキャンセルするので
となる.
となり,
以上から数学的帰納法により,任意の