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東京大学 後期 2007年 解答解説 このページの閲覧数
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東京大学 後期 2007年 第3問 (解答解説)

📝 問題

を以上の自然数とする.をみたす実数に対し実数,,を次の手続きで定める.

  1. A ,,

  2. B が奇数のときはをみたすの個数,,

  3. C が偶数のとき,,.

ただしまたはとなったら,その時点で手続きを終了する.であるとき,次の問に答えよ.

  1. すべての自然数についてかつが成り立つことを示せ.

  2. 実数をと定めると,全ての自然数に対してが成り立つことを示せ.

  3. が十分大きいとき,,,,が成り立つことを示せ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

とおく.題意より数列は以下の初期条件,漸化式を満たす.

をみたすの個数

これは与えられた数列を番目で二分して,数字の若い方の平均を,数字の大きい方の平均をとする処理である.

さて,題意

を帰納法で示す.

の時は(式1)から成立するので, 以下での成立を仮定して,での成立を示す. の偶奇で場合分けする.

\textbf{1° の時}

まず,については(式3),(式4)から だから仮定より

が成立する. ついでについては(式2)から

をみたすの個数

だが,仮定より

だから が成り立つ.従って

となり,でも(式5)が成立する.

\textbf{2° の時}

まずについて(式2)より

だから仮定と合わせて

である.

ついでについて(式3),(式4)より

であって,題意よりはを満たすから

である.ここでとの等号成立条件は

だが,これはより実現し得ないので等号は不成立で

となる.よってでも題意は成立する.

以上二つの場合わけで全てが尽くされ,いずれの場合でもでの仮定の成立が示された.

従って数学的帰納法により,(式5)が任意の自然数で成立する.

(答)

(2)

の偶奇で場合分けしてを示す.

\textbf{1° の時}

この時(式2)よりだから

とかけて,差分を取ると

を得る.

ここでの2次方程式

を考える. を代入して

だから,これはで最小値をとり,(式21)の第一項目は

より正となる. 同様に

とおくと第二項目にも同じ議論が適用できて正だから,全体として(式21)は正,すなわち

である.

\textbf{1° の時}

漸化式(式3),(式4)よりだから

であり,両式の差分を取るとほとんどの項はキャンセルアウトする. との大小に応じて以下のように書ける.

さて,ここでとの大小について考える. の定義により

又(2)から だから,(式32)の右辺はいずれの場合も以上である. 従って

である.

従って以上の場合わけで全ての場合が尽くされ,いずれの場合もであることが示された. よって題意は示された. (答)

(3)

(2)で得られた不等式でとして

となる.

一方で, はいずれも有限個の値をとるので,も有限個の値をとる. 従って,(式35)を満たすにはあるがあって,

となる必要がある. に制限をかけても題意の証明には影響がないので, は4以上の偶数としても良い.

この時以上の整数に対して題意が成立することを示す. の偶奇によって場合わけする.

\textbf{1° の時}

漸化式(式2)からである. また,(2)の場合わけでが偶数の場合の の等号成立条件より, である.よってこの場合は題意が示された.

\textbf{2° の時}

が偶数であること,およびより,は以上の偶数である. 従ってに対して1°を適用して

である.は奇数だから,再び漸化式(式3),(式4)から である.以上から

である.

従っての定義より,

をみたすの個数をみたすの個数

となる.よってが奇数の場合も題意は成立する.

従って以上の場合わけで全ての場合が尽くされ,いずれの場合も題意が成立することが示された.(答)

【解説】

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