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東京工業大学 前期 1998年 解答解説 このページの閲覧数
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東京工業大学 前期 1998年 第2問 (解答解説)

📝 問題

を隣りあう2辺の長さ,がを満たす長方形とし,を次の性質(P)を持つ半径の円とする.

(P) の内部にあって隣りあう2辺にだけ接する.

  1. 性質(P)を持つ円で円に外接するものが4つ存在するために, 円の半径が満たすべき条件を,を使って表せ.

  2. が(1)の条件を満たすとき,円に外接する4つの円のうち2番目に大きい円をとする. が変化するとき円と円の面積の和の最小値を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

題意から

の元で考える. 長方形の4頂点を,,,とする(,). 円は性質(P)から2辺に接するとしてよく,半径をとすると中心はである. 円が長方形内に納まるので

が必要である.

長方形 $WXYZ$ と円 $A$,および外接円 $C_k$ の中心座標

図 1: 長方形 と円 ,および外接円 の中心座標

(1)

円に外接する性質(P)の円は,対称性から次の4つで尽くされる:

  1. 頂点で2辺に接する円(半径,中心)

  2. 頂点で2辺に接する円(半径,中心)

  3. 頂点で2辺に接する円(半径,中心)

  4. 頂点で円と同じ2辺に接し,より角寄りにある円(半径,中心)

このうちは自明に存在するから,残りのの存在条件について調べれば良い. これらの円は長方形の内部に納まるから,(式2)と同様の条件

を満たす.

さらにそれぞれの円がと外接するから,円の中心間の距離がちょうど円の半径の和に等しいから

である.

長方形 $WXYZ$ 内の円 $A$ と $C_2$ の中心座標(軸投影)と中心間距離 $x+r_2$(例)

図 2: 長方形 内の円 と の中心座標(軸投影)と中心間距離 (例)

まず(式4)で左辺第一項と右辺を展開して

であるが,より複合正が正しく,

である.全く同様に(式6)も解けて

である.

最後に(式5)はについてまとめると

である.(式2),(式3)よりだから複合負が正しく,

だが,(式1)よりこれは常にの範囲にあるからの値によらずは常に存在する.

以上から(式10),(式11)が(式3)を満たすようなの範囲を求めれば良い. (式10),(式11)を(式3)に代入して

だが,(式1),(式2)より厳しい方の条件を採用して

である.

(2)

まずはの内でどれがに該当するかを見るため,半径の比較を行う. (1)で計算しなかったについてと同様に考えると

だが,このうち(式3)を満たすのは複合負の方で

である.以上(式10),(式11),(式15),(式22)をまとめると

だから,以下これらの大小を比較しよう.

まず,について

よりこれをの関数とみなすと(式2)の範囲では単調減少で,端点で値がだから区間内でこの値も正である. 従って

である.

次にとは

より

である.

ついでとは

より

である.

以上(式29),(式34),(式39)より

となり,二番目に半径が大きいのはだからである.

よって円と円の面積の和は(式23)より

である.とおくと

だから微分して

ここでの因数分解を用いて

である.第二項は正だからの増減表は以下のようになる.

表 1: の増減表

よっての時,すなわちでは最小となり, この時(式23)より

だから(式42)に代入して求める面積の最小値は

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