京都大学 後期 2006年 第4問 (解答解説)
平面上の点
【解答】
表記の簡潔さのため,
である.
図 1:
となる.
以下
である.
次に,内接円の半径
である.
だから,この右辺の最大値が
とおく.値域は
である.倍角公式,および和積公式から
となる.さらに倍角公式,和積公式を用いて
さらに積和公式を用いると
と変形できる.
(式12)から
で最大値を取る.((式12)を満たしていることに注意.)
その最大値
である.
次に
で最大値
をとる. 従って(式10)から
である.等号成立条件は
である.以上から題意は示された.
【解説】
解答は,もっとも技巧がいらない代わりに計算量が多い方法で解いた. この問題はさまざまな解き方があるのでここでいくつか解説して行く.
おそらく一番簡潔(だが実際の答案では使えない)なのは,初等幾何におけるオイラーの定理(またはオイラーの不等式)を用いると一発で求まる.
オイラーの定理とは,三角形の内接円の半径を
従って,左辺が
ここでこのオイラーの定理の証明を与えておこう.
だから二等辺三角形
\textcircled{3} は
次に,イェンゼンの不等式を用いた方法を紹介する. (式10)以降,回答では文字消去をして解いていったが, 当然対称なまま変形していった方が綺麗に変形していける. まず,倍角公式より分子は
と変形できる.
次に分母は和積公式を繰り返し用いて変形する.
途中で
となる.従って,
となる.各項は正だから,相加相乗平均より
さらに
となる.よって示された.
等号成立は
以上の例は,角度を用いて変形していく方法だったが,
辺の長さ
である.さらに,ヘロンの公式から
とも書けることに留意する. 従って,
この分子
である.ここで,Ravi変換と呼ばれる変換
を代入する.
ここで,大括弧の中は相加相乗平均より
だから,