アーカイブ一覧へ戻る
東京工業大学 前期 1996年 解答解説 このページの閲覧数
#微分
前の年度 1995年 次の年度 1997年
🧭 1996年度の関連ナビゲーション:
📊 0 (サマリ) 第1問 (問題) 第1問 (解答) 第2問 (問題) 第2問 (解答) 第3問 (問題) 第3問 (解答) 第4問 (問題) 第4問 (解答)

この問題のOpen Issue(1件)

GitHubで確認 ↗

情報取得:。最新の状態はGitHubで確認できます。

東京工業大学 前期 1996年 第4問 (解答解説)

📝 問題

関数は微分可能で次の(イ),(ロ),(ハ)を満たすものとする.

  1. (イ) のとき,

  2. (ロ) (ただし,),

  3. (ハ) 曲線上の点 における接線と軸との交点を,法線と軸との交点をとしたとき, 線分の長さは関係式を満たす.

このとき次の問いに答えよ.

  1. では単調増加で,に対しを満たすことを示せ.

  2. 点が曲線 上を動くときの最小値を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

条件(イ)(ロ)は

である.

そこで条件(ハ)について考えよう. 点での接線はだからこれと垂直な法線の方程式はである. と軸の交点が,と軸の交点がだから

である.ここで(式1)よりでは単調増加で,と合わせてである.従って常にの座標の方がのそれよりも大きく,線分の長さは

である.これを(ハ)に代入して

である.

曲線 $y=f(x)$ 上の点 $P$ における接線 $\ell$,法線 $m$ と交点 $Q, R$ の関係

図 1: 曲線 上の点 における接線 ,法線 と交点 の関係

(1)

(式4)の両辺にをかけて整理すると

だから両辺で微分して,

である.

したがっては単調増加である. (式6)の両辺積分して

とおける.ただしは積分定数である. (式1)よりである.

引き続き(式7)の両辺を積分して(式1)よりだから

とおける.

(式7),(式8)を(式5)に代入して

となる.だからである.従って(式8)に代入して

である.

さて,は微分可能かつ連続だからに平均値の定理を適用して

となるがある.ここでは単調増加だったから,にも注意して

である.

以上から題意は示された.

(2)

の最小値を求めるため,一階微分からの振る舞いを調べよう. の両辺を微分すると

である.の時だからこの符号は部の符号に等しい.これをとおいて(式10)を代入して

を得る.はの二次式で,判別式とすると

となって,これはにかかわらず異なる2実数解を持つ.そこでこれをとする. の軸はだから,または

となる. 以下この両者について考える.

つまりの時

この時はでとなり,の増減表は以下のようになる.

表 1: の増減表

従ってでは単調増加で求める最小値はの時の

である.

つまりの時

この時のの増減表は以下のようになる.

表 2: の増減表

従ってが最小値をとるのはの時である.よりから

である.(式6)よりだから

であり,これと(式5)より

だから,連立して解くと

となり,

以上まとめて,求める最小値は

である.

【別解】

(2)

(式5)よりの両辺を二乗すると

である.そこでとおいて

の最小値を求めに行く方が簡単に解けるだろう.

この解答の誤りや分かりにくい点に気づきましたか? GitHubで報告する