東京工業大学 後期 2005年 第1問 (解答解説)
数列
-
とするとき, および となることを証明せよ. -
, とおくとき, および を求めよ.
【解答】
(1)
だから,
であり,
となるから,(式6)の右辺は
である.
(2)
まず,
である.題意より
である.
まず
である.
以下
と書けるから,
を得る.
となる.
次に,
だから,
である.(1)から,二項目は
である.
が求める極限値である.
【解説】
(1)は「指数関数は任意の多項式よりも速く減少する」という直観的にあたり前の事実を実際に証明せよという問題である. 評価自体はそこまで厳しくないので,いくつか解法が考えられる.
最もよく知られたものが解答で用いた一般化二項定理を利用したものである.
この方法は
一般化二項定理は高校範囲をはみ出しているので,あくまで通常の二項定理を用いて証明したい場合,
まず
となるから,両辺が
であることが示せる.
別の解法として,ロピタルの定理を用いることもできる.
は分子も分母も発散する不定形であるから,ロピタルの定理が使えて
より示された.一般に
より初等的な方法としては,挟み撃ちの定理を利用して
である.
だから,代入して
だから,あとは
となるように
さて,(1)の別解はこれくらいにして,次に(2)について考える. 定番のテクニックではあるが
のような形を考える時は
また,これは高校数学で使って良いかグレーだが,以下のように微分を用いた変形も知識としては知っておいて損はない.
このように和記号と微分記号を置き換えて良いかは本来は厳密な議論が必要だが,ここでは認めてしまって変形を続ける.
を得る.これは解答中の値と合致する.