東京工業大学 後期 1999年 第2問 (解答解説)
-
半径
の円に内接する 個の半径の等しい円を図 のように描き,さらに図 のように 個の小さな半径の等しい円を描く,この操作を無限にくり返したとき, 個ずつ次々に描かれる円の面積の総和 と,それらの円の円周の長さの総和 を求めよ. -
(1) で
個の円を次々に描いていった.一般に,自然数 に対して 個の円を用いて同様の操作を行うとき,描かれる円の面積の総和 と,それらの円の円周の長さの総和 を求めよ. -
数列
の極限値を求めよ.
図 1
【解答】
はじめから(2)のような一般的な状況を考える.すなわち,自然数
図 1:
図 2:
まず初期条件
と求まる.
図 3:
円の半径の一般項
線分
となる.したがって
なる漸化式を得る. (式3),(式8)から等比数列の公式より,一般項は
となる.
である.円周の総和は
と求まる.
(1)
である.
(2)
(3)
(式13)の
である.ただし,
【解説】
平面図形の問題.1995年の1番とほぼ同様の円を敷き詰めていく問題である.特に漸化式の導出はほぼ全く同じなため,過去問演習をやっていた人にとってはボーナス問題だった可能性が高い.
問題としては漸化式が立てば極限値の計算は非常に容易であるから,漸化式が立つかどうかがポイント.
(1)は本来誘導の意図だろうが,漸化式が立つという見通しがあれば先に(2)に手を出して,(1)はあとから値を代入すればだいぶ時間の短縮になる.