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東京工業大学 後期 2010年 解答解説 このページの閲覧数
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東京工業大学 後期 2010年 第1問 (解答解説)

📝 問題

は実数で, とする. 次の漸化式により, 数列 を定める.

  1. をを用いて表せ.

  2. とするとき, が収束するためのについての必要十分条件を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

表記の簡潔さのため,

とおくと,は

を満たす.

題意の漸化式は

となるから辺々足し引きして,

だから,およびは等比級数である. これと初期条件 , から, 一般項は

を求めるために辺々足して

を得る.(答)

(2)

表記の簡潔さのため, とする. 題意の条件から,である. さらに とすると (1) で得た一般項は

となる. 以下 が収束する条件をとの大小関係に注目して考える. , であることに注意する. まず のとき,との大小関係で場合分けすると

  1.  \underline{ の時}

    に於いて,

    だから, の収束条件は

    となる. と同時にこの条件を満たす はないから,この領域では収束しない.

  2.  \underline{ の時}

    まずの時,だから,より収束条件はである. この時より,は自動的に満たされる.

    次にの時,だから,よりは収束しない.

  3.  \underline{\textbf{ の時}}

    である.

    より収束条件は だが と同時にこの条件を満たすは存在しない. よってこの領域では収束しない.

次に の時,

より,が収束する条件は

である.

以上4つの場合分けから,もとめる条件は

または

である.(答)

【解説】

線形連立漸化式の問題.(1)は対称性に注目すればさほど難しくなく,(2)も丁寧に場合分けすれば解けるので難易度は低い.

このような連立漸化式は行列表現で考えると見通しが良い. 与えられた漸化式は行列表現で

だから,これを特には係数行列を対角化すれば良く,

だから,

となり,これを繰り返し持ちいれば

を得る.

または,を消去しての三項間漸化式として考える手もある. 漸化式より

だから,これをもう一つの漸化式に代入して(として)

を得る.特性方程式の解は

だから,これを解けば解答に合流する.

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