東京工業大学 後期 2010年 第1問 (解答解説)
-
を を用いて表せ. -
とするとき, が収束するための についての必要十分条件を求めよ.
【解答】
(1)
とおくと,
を満たす.
題意の漸化式は
となるから辺々足し引きして,
だから,
を得る.
(2)
表記の簡潔さのため
となる.
以下
-
\underline{ の時}に於いて,
だから,
の収束条件はとなる.
と同時にこの条件を満たす はないから,この領域で は収束しない. -
\underline{ の時}まず
の時, だから, より収束条件は である. この時 より, は自動的に満たされる.次に
の時, だから, より は収束しない. -
\underline{\textbf{ の時}}である.
より収束条件は
だが と同時にこの条件を満たす は存在しない. よってこの領域で は収束しない.
次に
より,
である.
以上4つの場合分けから,もとめる条件は
である.
【解説】
線形連立漸化式の問題.(1)は対称性に注目すればさほど難しくなく,(2)も丁寧に場合分けすれば解けるので難易度は低い.
このような連立漸化式は行列表現で考えると見通しが良い. 与えられた漸化式は行列表現で
だから,これを特には係数行列を対角化すれば良く,
だから,
となり,これを繰り返し持ちいれば
を得る.
または,
だから,これをもう一つの漸化式に代入して(
を得る.特性方程式の解は
だから,これを解けば解答に合流する.