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東京工業大学 後期 1993年 解答解説 このページの閲覧数
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東京工業大学 後期 1993年 第2問 (解答解説)

📝 問題

とし,正の整数 に対し とおく.

  1. を求めよ.

  2. を で割った余りを と書く. となるための必要十分条件は が の倍数であることを示せ.

✏️ 解答解説

【解答】

(1)

は上三角行列であり,二次単位行列

および

と定義すると

となる.が単位行列ゆえとが可換だから,二項定理が適用できて

を得る.ここで,(式3)より

が成り立つから,(式7)で非零の要素はのみである. したがっての時

と計算できる.の時もこの式が成立するから,任意の自然数に対して

である.(答)

(2)

題意の条件は

である. (1)の結果より,まずをで割った余りは常にであり,よっては常に成り立つ. ついでだから,について条件が成立すればについても成立するので,のみ考えれば良い.

そこで以下,について検討する. 法をとする合同式を考えると(式17)は

と書けるから,これを満たすの条件を求めれば良い. 一つ目の条件からが偶数であり,二つ目の条件からがの倍数である. よって,がの倍数であることが求める条件であり,題意は示された.(答)

【解説】

行列と整数の問題.(1)が行列,(2)が整数と独立しており,どちらも素直で容易な問題である.

(1)はの性質を利用して二項定理から一発で答えを求めたが,もっと愚直に漸化式から導く方法も考えられるので紹介しよう. をふた通りであらわして

だから

を得る.初期条件と合わせて,まずが

と求まるから,残りのの漸化式に代入すると

となり,これらの漸化式も普通にとけて

と求まる.

または,ちょっと大袈裟だがを計算するのにケーリーハミルトンの定理を使う方法もある.

に代入して

より,

だから,特性方程式から

と変形できる.漸化式を繰り返し用いて

を得る.ここで

だから

となり,成分ごとに表示すると

となって,先ほどの結果に合流する.

(2)は題意の条件を合同式で同値変形していけば求まる.ここで

が成り立つことに注意しよう. 今回の問題ではであることを使って式を書き換えている.

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