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東京工業大学 後期 1992年 解答解説 このページの閲覧数
#平面図形 #ベクトル #極限
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東京工業大学 後期 1992年 第2問 (解答解説)

📝 問題

とする. 座標平面上で原点 から出発して 軸の正の方向に だけ進んだ点を とする. 次に で進行方向を反時計回りに 回転し だけ進んだ点を とする. 以後同様に で反時計回りに 回転して だけ進んだ点を とする. このとき点列 の極限の座標を求めよ.

✏️ 解答解説

【解答】

ベクトル を表す複素数を と表す. また, とし,とする.題意から,

となる.これは初項 ,公比 の等比数列だから,その一般項は,

となる. したがって,点 を表す複素数を とおくと,に対して

となる.題意よりであり,またその定義からであるから となり,の極限値は

である.ここにを代入すると

したがって,求める座標は

である.(答)

【解説】

平面図形の問題で,ベクトルや行列を利用するなどいくつかやり方がある問題だと思う. 今回解答で採用したのは複素数を利用した方法であり,計算量的には一番簡単に解けるやり方だと思われる. 点の座標に関する漸化式さえ立てられればあとは等比数列を計算するだけで容易に解ける問題だ.

ここで複素数を扱う上での解答上のテクニックを一つ説明したい. およそ複素数を何か文字で置く場合

のように実部虚部を変数とするか

とおくのが一般的である.

後者を利用する場合,いわゆる大学数学の範囲にオイラーの公式と言われるものがあって,

という関係が成り立つ.これによって,例えば加法定理が成り立つことが以下のように容易に見られる. をふた通りで計算すると

だから,実部と虚部を比較すると

となり,加法定理を得る.

特に複素数で回転を扱う問題の場合,回転の合成をしたいことがあり,その場合にはこのオイラーの公式が非常に有用である. かといってあからさまに使うのは憚られるので,今回の解答のように

という表記を用いる. すると,先ほどの加法定理から

という関係が成り立つので,これを用いて変形していくことができる. 今回の解答ではこの関係を使うことはなかったが,使う場合,不安な人は加法定理から証明を与えておけば良いだろう. 実際にやってみると,

と数行で終わる証明なので時間も必要ない.

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