Arcteryx Beta SL レビュー
はじめに
Arcteryxのゴアテックスハードシェル,ベータSLを購入したので紹介する.いままでゴアテックスシェルは15年くらい前に買ったものを使い続けて来たのだが,さすがに買い替えようということでアークテリクスを選択した.
ベータSL 概要
ベータファミリーはArcteryxのハードシェル製品群で,同じハードシェル群のアルファと合わせてアークテリクスの看板商品の一つ.アルファはどちらかというとクライミング用で,ベータはトレッキング用にできている.
2025年冬シーズンのベータファミリーのラインナップは以下の通り.いずれもジャケットと名前はついているが,ハードシェルなのですべてフード付きである.ベータSL,ベータ,ベータARは通常のハードシェルで,ベータインサレーテッドとベータダウンは内側に保温素材を用いたもので少し毛色が違う.特にベータARなどは冬山を想定した非常に高スペックな商品で夏山でや冬の低山で使うにはオーバースペックなので,ベータとベータSLに絞って検討した.
| 商品名 | 定価 | 概要 |
|---|---|---|
| ベータ SL ジャケット | 84,700 | 軽量なベータ. |
| ベータ ジャケット | 68,200 | 通常のベータ. |
| ベータAR ジャケット | 110,000 | 耐久性と保護性能の高いベータ. |
| ベータ インサレーテッド ジャケット | 126,500 | 中に化繊わたを使ったベータ. |
| ベータ ダウン ジャケット | 165,000 | 中にダウンを使ったベータ.最も保温性が高い |
ベータSLと通常のベータの違いはそこまで多くない.今回はピットジッパーやフード部分のドローコートなどの機能面を重視してベータSLを購入した.
| 項目 | ベータSL | ベータ |
|---|---|---|
| フィット | トリムフィット | レギュラーフィット |
| 重さ | 340g | 375g |
| 生地 | 3L 40デニール x 70デニール ゴアテックス ePE | 3L 80デニール ゴアテックス ePE |
| ピットジッパー | あり | なし |
| フード部分のドローコート | あり | なし |
| ポケット | ジッパー付きハンドポケット2つ,ジッパー付きインナー胸ポケット | ハンドポケット2つ,ジッパー付きインナー胸ポケット |
| リフレクター | Recco リフレクター | Recco リフレクター |
開封
山岳環境の現実に対応する、ベータ最軽量のベータ SL ジャケット。軽量性やコンパクトな収納性を損なうことなく、完全な防水・防風性と透湿性を実現するために、入念にデザインされた汎用性抜群の一着です。使用している革新的なゴアテックスePEメンブレンは、軽量で強度に優れたPFCフリーの素材です。C-KNITバッカーテクノロジーを採用し、ストレスフリーな着心地と優れた透湿性を実現しています。ヘルメット対応のStormHoodは、視界を犠牲にすることなくプロテクションを発揮。ベンチレーション用のジッパーと、探索性を高めるRECCOリフレクタを備えています。 この製品には意図的にPFASが添加されていません。新しいePEメンブレンテクノロジーは、より軽く、より薄く仕上げつつ、従来の素材と同等の強度と耐久性を実現しています。ePEメンブレンを使用した製品では、表地がやや湿っぽくなりやすいように思われるかもしれませんが、メンブレン自体の防水性には影響しませんのでご安心ください。生地が思ったより湿っぽくなりやすいと感じた場合は、ジャケットを洗濯・乾燥して油汚れを除去すると、DWRの防水機能が蘇ります。
外観は典型的なハードシェルだが,ベータSLの生地は40デニール x 70デニールのゴアテックスでまだ柔らかい方だ.サイズはミッドレイヤーの上から着ることを考慮してMサイズを選択した.


広げてみるとSLの名前の通り非常に薄くできている.実際重さは340gと非常に軽量で,気軽にザックの中に入れておける仕上がりだ.表面にはゴアテックスを利用していて,高い撥水性能を誇る.ちなみに数年前からゴアテックス製品はPFCフリーのePEメンブレンに移行しており,本品も例外ではない.

ハードシェルらしくジッパーは防水ジッパーになっている.

袖口はベルクロで止められるようになっており,風雨の侵入をシャットアウトできる.これはベータファミリーで統一された仕様になっている.

表面のポケットは左右に一つづつある.ポケットの位置は少し高めになっており,これは腰ベルトとの干渉を防ぐために妥当なところだろう.とは言っても位置が高すぎるということはない.
脇の下にはベンチレーション用のジッパー(ピットジッパー)が配置されており,オーバーヒートを防げるようになっている.ダブルジッパー仕様なのも芸が細かい.オーバーヒートを避けるため,個人的にシェルのピットジッパーは重視しているのも通常のベータではなくベータSLを購入した理由の一つだ.

チンガードには左右にドローコードがついており調整が可能である.シェルだと風雨を防ぐためにあると嬉しい機能だ.

フード部分の後ろ側にもドローコードがついており,フードの調整が可能だ.アークテリクスのフードはヘルメット対応のため大きく作られており,このドローコードの調整で頭にフィットさせられる.

内側の全体像.内側の素材は外面のゴアテックスに比べて柔らかく,もちろんハードシェル特有のゴワゴワ感はあるものの着心地はそこまで悪くない.

左側にはジッパー付きのポケットが配置されている.

袖口は左右のドローコートで調整できて風雨の侵入を防げる.

感想
夏に買って何度か山行に持っていったが,結局使う機会がなかったので具体的な使い勝手はまた追って記載したい.
何度か携行した感想としては,ベータSLは非常に軽くパッキングで小さくすることもできるので,基本ザックに入れてスポットで利用するようなケースにとても向いている.