最近Apple iPad Air (M3) 13インチを購入したのでレビュー.どうしても13インチのiPadが必要になったのだが,iPad Proの13インチは値段が高すぎて断念してiPad Airを購入した.

さらに,訳あってほぼ同時期にiPad Proも買い替えた.最新のiPad Pro (M4) 11インチにしたので,これら2台のiPadを比較してみた.先日のiPad miniに引き続き,図らずもこれで最新世代のiPadが3台揃うことになった.

先日の記事に引き続き,iPadのインプレッションを残しておこうと思う.

iPad Air (M3) 13インチ,iPad Pro (M4) 11インチ

iPad Air (M3) は2025年3月12日発売.2024年5月発売の前モデルiPad Air (M2)からのアップデートだ.とはいえ前世代から変わったのはプロセッサくらいのマイナーアップデートとのこと.

一方のiPad Pro (M4)は2024年5月15日,ほぼ1年前の発売だが最新のM4プロセッサを搭載しており,Dynamic Cachingやハードウェア・アクセラレーテッド・レイトレーシングに対応しているモンスターマシンだ.私の用途でそこまで利用することはないが,2層OLEDパネル,5.4ミリの薄さ,Thunderbolt端子など,iPad Airよりも一段上のスペックを実現している.その代わりお値段も一段上で,13インチ版は20万円越えととんでもないことになっているが...

項目 iPad Air 13インチ 仕様 iPad Pro 11インチ(M4)仕様
ディスプレイ 13インチ Liquid Retinaディスプレイ(60Hz) 11インチ Ultra Retina XDRディスプレイ(タンデムOLED、10〜120Hz ProMotion対応)
解像度 2732 x 2048ピクセル 2,420 x 1,668ピクセル(264ppi)
チップ Apple M3チップ(8コアCPU、10コアGPU) Apple M4チップ・256GB/512GBモデル:9コアCPU(3高性能+6高効率)、10コアGPU、8GB RAM・1TB/2TBモデル:10コアCPU(4高性能+6高効率)、10コアGPU、16GB RAM
ストレージ容量 128GB / 256GB / 512GB / 1TB 256GB / 512GB / 1TB / 2TB
メモリ 8GB 8GB(256GB/512GBモデル) / 16GB(1TB/2TBモデル)
カメラ 背面:12MP広角カメラ / 前面:12MP超広角カメラ(センターフレーム対応) 背面:12MP広角カメラ(f/1.8、アダプティブTrue Toneフラッシュ)前面:12MP超広角カメラ(センターフレーム対応、横向き配置)
生体認証 トップボタン内蔵Touch ID Face ID(TrueDepthカメラシステム)
ポート USB-C(USB 3.1 Gen 2、最大10Gbps) Thunderbolt / USB 4(USB-C)
ワイヤレス通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、5G(eSIM対応) Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、5G(eSIM対応)
バッテリー駆動時間 最大10時間(Wi-Fi使用時) 最大10時間(Wi-Fi使用時)
対応アクセサリ Apple Pencil Pro、Magic Keyboard(13インチ用) Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C)、Magic Keyboard(11インチ用)
カラーバリエーション スペースグレイ、スターライト、ブルー、パープル シルバー、スペースブラック
サイズ 280.6mm×214.9mm×6.1mm 249.7 x 177.5 x 5.3 mm
重量 Wi-Fi Ν616g / Wi-Fi + Cellular.Ν617g Wi-Fi Ν444g / Wi-Fi + Cellular.Ν446g

開封

二台同時に開封.

iPad Pro 11インチはかなり軽く感じる.実際446gとペットボトル以下の重さなので持ち運びでの負担も少なそうだ.

思ってたよりだいぶ軽く感じる.本体の軽さに加えて薄くなったことでそう感じるのかも.

同梱品は本体に加えて,USBC充電ケーブル(1m)と20W USBC電源アダプタといういつもの組み合わせだ.iPad miniのときと同様,ケーブルが編み込みになっているのは好感度が高い.iPad Proの方だけなぜか黒ケーブルだった.

保護フィルム

iPadを傷つけることはないとは思いつつ,両者ともに高いので一応保護フィルムを購入した.ナカバヤシのDigioというシリーズのアンチグレアタイプにした.

この商品,フィルムをちゃんと固定できるようにプラスチックの枠がついてくる.フィルムの位置固定はバッチリできた.一方で特に13インチは画面が大きいのでフィルムを貼るときにゴミ等が入らないようによく注意しないといけない.

フィルムを張ったところ.なかなか良い感じ.思って見なかったメリットとして,このフィルム,サラサラしていてなかなか触り心地が良い.なかなかおすすめのフィルムだ.

ケース

フィルム同様,ケースも購入.以前の記事でも紹介したようにVESAマウントにmagsafeで設置するため,magsafe対応のケースを購入した.前回はMOFTのsnapというケースを購入していたのだが,MOFTのサイトを見ると最新型iPad用の商品は置いていない... というわけで別の会社のものを探した.magsafe対応ケースは意外と数が見つからず,自分が探した範囲では二つしか見つからなかった.

Apple Pencilの収納がついていた後者を,iPad Pro (M4) 11インチ,iPad Air (M3) 13インチ用の二つ購入した.

iPadが接触する内側は微妙に起毛して傷がつきにくいようになっている.裏面は少しざらざらした質感で,持ったときに滑りにくくなっている.持った感じはある程度しっかりしていてそんな簡単にはこわれなさそうで安心した.一方で底辺の側は保護がなく,iPadがむき出しになるので注意が必要だ.

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iPadに装着したところ.保護フィルムとも干渉せず,思ったより重さの増加も感じない.

レビュー

今回13インチを購入したのはピアノの楽譜閲覧用に使うため(ニッチすぎるか?).印刷した楽譜がどんどん増えてきてしまっていて場所を取るのと管理が難しいので,書籍に続いて楽譜も電子化したいという流れ.手元にあった11インチのiPad Proで試してみたがちょっと小さく,13インチを購入することにした.13インチはA4サイズに近くて普段使う楽譜とほぼ同じ感覚で使えるのだ.

左からiPad mini, Pro(11インチ), Air(13インチ), A4ルーズリーフ

左からiPad mini, Pro(11インチ), Air(13インチ), A4ルーズリーフ

実際にピアノの上で楽譜として表示してみるとちょうど良いサイズだ.

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強いて言えば2台で左右に並べたい...

Apple Pencilで楽譜への書き込みもできる.今はとりあえず目についたPiaScoreというアプリを使っている.他にも良いアプリがないかそのうち物色したいところだ.

赤字の部分が書き込み.

楽譜として使う際の唯一の問題点はやはり充電が必要なことで,ここはそのうち常時充電するなどなんとかしたいところではある.とはいえ電子楽譜としてはかなり満足のいくアイテムだ.今後は余計な楽譜を印刷しなくてよくなる.また,高い買い物だったので楽譜以外でもmac bookのサブモニターなどとして活用していきたい.

16インチmac book proとの組み合わせ.モバイルにしてはかなり作業スペースを確保できる.

次に11インチの方は純粋に既存のモデルの置き換えのつもりで購入したのだが,今まで使っていたiPad Proとmagsafeの仕様が変わったため,VESAマウントには設置できない.これはまた接続用の商品を購入する必要があるので,そのうち購入して再レビューしたい.

とはいえ,パワーアップしたiPad Proはだいぶ使い勝手が向上しており,こちらも単にディスプレイとして使うのはもったいない.どちらかというと13インチのAirの方をディスプレイとして使って,この11インチの方は普段からノートなどでもっと積極的に使うのが良さそうだ.11インチと13インチは比較してみると結構大きさが違う印象なので,自分の用途にどちらが適しているか,よく考えたほうがよいだろう.

iPad Pro, Air, miniと3種類揃ったのでこの3種類についても比較の感想を残しておきたい.結論から言うとやはり値段なりの差があって,使った時の快適さはiPad Pro > Air > miniだった.スクロールやApple Pencilの動作の俊敏さなどはダントツでiPad Proがよくかなりヌルヌル動く.並べると画面の綺麗さもやはりiPad Proが際立つ印象で,さすがに値段が高いだけあるなと感じた.日頃からタフに使いたい場合は値段は張るがiPad Proを選ぶのが良さそうだ.

まとめ

先日のiPad miniに加えて,今回iPad Pro M4(11インチ)とiPad Air M3(13インチ)の2台を購入したのでファーストインプレッションをまとめた.Pro, Airともにやはり高いだけはあって非常によくできていて,今後使い倒していきたいと思う.