Apple ipad mini (A17pro) レビュー
ipad miniを買い替えて4ヶ月くらい立ったので,レビューと感想を残しておく.
ipad mini A17pro
iPad mini (A17pro)は2024年10月23日発売.2021年9月発売の前モデルiPad mini(第六世代)から,およそ3年ぶりのアップデートとなった.私も第六世代ユーザーで,あまり深い理由はないが乗り換えた.
名前の通りiPhone 15 Proに搭載されている A17 Proチップセットを搭載している(全世代はA15チップセット).Apple曰くCPU性能が約30%、GPU性能が約25%向上しているらしい.私の用途だと第六世代も十分サクサクだったが,素直に嬉しいアップデートだ.
項目 | iPad mini(A17 Pro) |
---|---|
ディスプレイ | 8.3インチ Liquid Retinaディスプレイ |
解像度,輝度 | 2266 x 1488ピクセル,最大500ニト |
チップ | A17 Pro(6コアCPU、5コアGPU、16コアNeural Engine) |
ストレージ容量 | 128GB / 256GB / 512GB |
ワイヤレス通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、5G(eSIM対応) |
ポート | USB-C(USB 3.1 Gen 2、最大10Gbps) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間(Wi-Fi使用時) |
生体認証 | トップボタン内蔵Touch ID |
対応Apple Pencil | Apple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C) |
カラーバリエーション | スペースグレイ、スターライト、パープル、ブルー |
サイズ | 高さ195.4mm×幅134.8mm×厚さ6.3mm |
重さ | WiFiモデル: 293g, WiFi+Cellularモデル: 297g |
前世代からのアップデート
正直マイナーアップデート感が否めないが,いくつか全世代からのアップデートポイントを上げていく.iPad Pro/Airと違ってminiは要するに大きなiPhoneなので,まあこんなものだろうという気がする.
- チップがA15 BionicからA17 Proへ.Apple曰くCPU性能が約30%、GPU性能が約25%向上とのこと.
- Apple Intelligence対応.ただし肝心のApple Intelligenceの使い勝手は今のところ微妙か.
- 地味にUSB-CポートがUSB 3.1 Gen 2に対応し,データ転送速度は最大10Gbpsに.
- WiFi 6EとBluetooth 5.3対応
- Apple Pencil Pro対応(と同時にApple Pencil第二世代非対応...)
製品 | iPad mini(A17 Pro) | iPad mini(第6世代) |
---|---|---|
チップ | A17Pro | A15 Bionic |
AI対応 | Apple Intelligence対応 | – |
通信 | Wi-Fi 6E 対応セルラー:eSIMBluetooth 5.3,物理SIM非対応. | Wi-Fi 6 対応セルラー:eSIM/nanoSIMBluetooth 5.0 |
Apple Pencil | Apple Pencil Proに対応Apple Pencil(USB-C)に対応 | Apple Pencil(第2世代)に対応Apple Pencil(USB-C)に対応 |
容量 | 128GB、256GB、512GB | 64GB、256GB |
ハードウェア面では,地味に容量に128GBが追加されたのはよかった.前世代は256GBで使っていたが正直そんなに要らなかった.また,物理SIMが非対応になってeSIMのみになった.ここは人によっては注意が必要だろう.
一点不満なのはApple Pencil第二世代に非対応になってしまったこと.世代が上がるたびに新しいApple Pencilを買えと言われるとちょっと厳しい.Apple Pencil Proもまた数年後にはお役御免になっている可能性があるかと思うとなんだかなぁという気分だ.
総じて冷静になって買い換えるべきだったかと言われると微妙なところだが,まあ3年スパンくらいなら何も考えずに最新のものに乗り換えて行ってもリセールを考えれば悪くないだろう.
Apple Pencil Pro
同時に購入したApple Pencil Proについても軽く触れる.これは2万円もする代物で,ちょっといくらなんでもという気がしないでもないが,いくつかのアップデートがなされている.
- ダブルタップでツールの切り替え
- ペンをダブルタップするとツールを切り替えられる.
- スクイーズ
- ペンを指で強く押すと新しいパレットを表示。ツール,線の太さ,色をすばやく切り替え可能.
- バレルロール
- Apple Pencil Proを回転させると,形の異なるペンツールとブラシツールの向きを変えられる.
- 触覚フィードバック
- スクイーズやタップなどのアクション時に、触覚的な反応がペンを通じて返ってくる
- 「探す」アプリ対応
- 探すアプリでデバイスとして登録できるようになった.
開封
いつものiPadなので開封画像は軽くいこう.同梱品は本体に加えて,USBC充電ケーブル(1m)と20W USBC電源アダプタといういつもの組み合わせだ.私の場合これらの同梱品は使わずに,そのうちリセールに出す時のために箱ごと保管しているのだが,ケーブルが編み込み式になったので使ってもよいかという気分になってきている.


Apple Pencilの方も開封.こちらはサイズ感などはほぼ第2世代と同じで,プリントにPROとあるのでようやくわかる,といった具合だ.


保護フィルム
第六世代はこの3年かなり頻繁に使ってきたが特に液晶に傷がつくこともなく,下取り査定でもほぼ減額がなかった.なのでiphoneと違ってipadには不要という気もしているが,今回は一応購入してみた.先代よりもさらに頻繁に使っていきたいという意味でもある.
ただし,iPadの保護フィルムはものによって結構Apple Pencilの書き心地に影響しそうなので,本格的にApple Pencilを使いたい場合はその辺もよく考えたほうが良さそうだ.今回のiPad miniはメモ書き程度にしか使わない想定なのであまり気にしていない.


ELECOMのアンチグレアタイプにしたが,実際のところ多少反射が減っていそうでよかった.また,フィルムに両面テープがはってあり,ipad miniに一時的に固定できる.お陰でずれずにフィルムを貼ることができた.これはなかなか良い仕組みだった.
レビュー
4ヶ月ほぼ毎日使ってきた.使い勝手は前世代と変わらず,やはりこの8.3インチのタブレットというフォーマット自体が非常に良い.他に11インチ,13インチのiPad Pro/Airも所有しているが,これらは軽く持ち出すには大きすぎる.かといってiPhoneだと電子書籍を読んだり,何か作業をするには小さすぎる.そこでiPad miniがちょうど良い.重さも293gと軽く仕上がっているのもポイントだ.結局買い替えた意味があったかは微妙なところだが,iPad miniを活用すること自体の良さを改めて実感している.


私が普段ipad miniでやるのは以下の二点で,ここに価値を見出せるなら買って良いと思う.もちろん,その他iphoneでできることは大体できるので,ネットサーフィンや音楽/動画再生などにも便利に使える.私は結構web検索も利用するので楽天のeSIMを月1000円で利用している(正直回線品質は怪しいこともあるがお値段優先で...).外でバリバリ使いたい人は少し高いがセルラーモデルを買っておくと便利だと思う.
電子書籍
一番メインの用途はこれ.特に文庫などはこのサイズでサラサラ読んでいけるのが良い.正直なところ,紙の書籍を読んで育ってきたためか頭への入ってきやすさは紙のほうが上なのだが,それよりも場所を取らずに大量の書籍を持てるメリットのほうが大きい.
軽いメモ
Apple Pencilを使ったメモ書きとしても非常に便利.11/13インチはちゃんとしたノートを取るなら良いのだが,さっとメモを取りたい時にはこれくらいのサイズが使いやすい.以前は紙のメモ(ロディアのNo. 12)を持ち歩いていたが,今は出先ではipad miniを利用している.新しくなったApple Pencil Proは,スクイーズやダブルタップは便利につかえているもののわざわざ買い替えるほど先代よりもよくなっている感じはなかった.ここは必要経費と割り切るしかないだろう.

まとめ
第六世代のiPad miniから,最新のA17proに買い替えた.買い替えて何か劇的に変わったことはなかったが,相変わらず使い勝手は良いオススメのデバイスだ.最近iPad Pro/Airも購入したので,追ってそれらのレビューもしたい.
