新しいイヤホン

イヤホン遍歴(?)

ピアノ演奏を趣味にしている関係でいわゆる高級イヤホンはかれこれ10年くらい使っている.一番最初に購入したのはultimate ears(UE)のUE900というイヤホンで,当時3万円くらいだったと思う.このイヤホンは元気のあるサウンドで自分の好みに合っていたのもそうだが,遮音性が非常に高くて外に持ち出して耳栓代わりにもできた.安いイヤホンとはちがってケーブル部分が取り外せるようになっており,ケーブルが断線してもケーブルだけ買い替えられるというのも買う際の安心材料だった.プロご用達のUEだけあって耐久性も非常に高く2023年現在も現役で使っている.

ただこのイヤホンの問題は付属のケーブルがしょぼいことで数年使っているうちに2本とも断線してしまい,交換ケーブルを探すハメになった.ただイヤホン用の交換ケーブルというのは意外と値段が高くて平気で数万円するので,イヤホン本体が3万円なのにケーブルに何万円も出すのはどうなんだということで新しいイヤホンを購入.BeyerdynamicのxelentoとAKGのN5005の二機種で,これらはUE900と違って遮音性は皆無に等しいが音は非常によく,家で使うには良いのだが騒音下でガンガン使うという気にはなりにくい.

両者の購入から5年くらい経過して,再び遮音性の高いイヤホンを追加で買いたいという欲が湧いてきた.UE900は購入から10年以上が経過していて流石に古くなってきたというのもある.

求める性能

ということでイヤホンの選定にかかった.この10年ほぼ毎日これらのイヤホンを使ってきた経験から,以下の条件を満たすものにしようと決めた.

  • mmcxではない端子
  • 使い勝手の良いケーブルが付属してくること
  • 高い装着性

まず1つ目にmmcx端子でないこと.mmcxはイヤホンとケーブルの接続部分の端子の規格の一つなのだが,古くから問題山積の規格であり,私も随分接触不良を始めとする故障に悩まされた.実際UE900,N5005は一回mmcxの故障でメーカー修理になったことがあり,他にもサードパーティ製ケーブルの相性問題もある.これらは幸い保証期間内だったから良かったものの,この手の問題で悩まされるのはもう勘弁という気持ちがある.

関連して2つ目に,付属ケーブルの使い勝手の良さも重要だ.UE900のように数年使って断線するのは論外として,ケーブルと本体の相性問題で悩みたくないのでできれば純正のケーブルが取り回しのよいケーブルであって欲しい.xelentoもN5005も付属ケーブルは音は良いものの取り回しという点ではあまり良くなかったので反省を活かしたい.

3つ目に装着性が良いこと.UE900とxelentoは良いのだがN5005は絶望的に装着感が悪く,これだと外で使いにくい.

以上の条件から,結局老舗のUEとwestoneに絞って色々試聴した結果,UEのLIVEとwestoneのmach80を気にいって結局両方買ってしまった... 今回はmac80の紹介をしていく.

westone mach80 開封