LaTeX installation
LaTeXのインストール(mac)
TeXを利用するための環境設定としては,TeX自体のインストール・パスの設定が必須.加えて快適に文書を作成するにはエディターの設定やビューワーも必要である場合が多い.以下ではmacにmactexをhomebrewでインストールする例を述べる.
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MacTeXのinstall(nessesary)
これはhomebrewを利用するか,DMGファイルをダウンロードしてくるかのどちらでも良い.homebrewを利用する場合は以下のコマンドで良いが,かなり時間がかかるので注意.
brew install --cask mactex
mactexは同時にLaTeXITやTeXShopなどのGUIアプリケーションもインストールする.これらのGUIツールを利用しないという場合は
brew install --cask mactex-no-gui
でも良い.個人的には数式の画像を作成してくれるLaTeXITがスライドの作成などで便利なので全てインストールしている.初心者はとりあえず全てインストールすることをおすすめする.
MacTeXの特徴として,
/usr/local/texlive/2022
のようにバージョンの出た年ごとにディレクトリを掘ってインストールされるので,過去のバージョンとconflictを起こさないようになっているという利点がある.したがって現在の環境を壊さずに新しいバージョンのインストールを気軽に行える.
以上で長いインストールが終わったら,コマンドが入っているかを確認する.
/usr/local/texlive/
以下のコマンドが反応すればインストールは完了だ.$ lulatex --help $ which lulatex
latexのパッケージ管理ソフト
tlmgr
のアップデートもおこなっておく.sudo tlmgr update --self --all
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latex文書が作成されるかのテスト
以上でインストールは終了して,latex文書をpdfに変換できるようになった.ちゃんとlatexが動くかのテストとして以下のようなファイル
test.tex
を作成してみる.(注意::lualatexはデフォルトで日本語を受け付けない!)\documentclass[a4]{article} \usepackage{blindtext} \title{Lualatex test} \begin{document} \maketitle Here you can add texts. \blinddocument \end{document}
このファイルをpdf化するためにターミナルで
lualatex test.tex
と打つ.いくつかファイルが生成されるが,その中の
test.pdf
にLualatex testというタイトルで文書ができていれば成功だ.lulatexは遅いし使いたくない場合,uplatex+ptex2pdfの組み合わせを試す.以下のようなtext2.texを用意する.uplatexの場合は日本語でも大丈夫.
\documentclass[a4j]{jsarticle} \usepackage{blindtext} \title{uplatex test} \begin{document} \maketitle みなさんこんにちは.uplatexのコンパイルテスト用のファイルです. \blinddocument \end{document}
コンパイルするには二つのコマンドが必要.これでtest2.pdfというファイルが生成されていれば成功だ.
# test2.dviファイルを作成 $ uplatex test2.tex # test2.pdfファイルを作成 ptex2pdf -u -l test2
ターミナルからやるとコマンドがいくつか必要で面倒くさいが,ちゃんとエディタの設定を行えばlualatexもuplatexもコマンド一つで簡単にコンパイルできるようになるので心配ない.
latexmk (option)
latexmkとはTeXからPDFファイルを作成するまでの流れを自動で行ってくれるもの.例えばTeX文書が参考文献を含む場合にはPDFファイルを作成するには複数回コンパイルが必要であるが,latexmkはこの複数回のコンパイルをコマンド一つで自動でやってくれる.コマンドはMacTeXのインストールで自動で入っているが,.latexmkrc
という設定ファイルをホームディレクトリ(かlatex文書があるディレクトリ)に設置する必要がある.TeXコンパイラとして何を利用するかで設定が異なる.
lualatexを利用する場合の一例が以下.
#!/usr/bin/env perl
# tex options
# $biber = 'biber %O --bblencoding=utf8 -u -U --output_safechars %B';
# $bibtex = 'bibtex %O %B';
# $makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$latex = 'platex -synctex=1 -halt-on-error';
$latex_silent = 'platex -synctex=1 -halt-on-error -interaction=batchmode';
$bibtex = 'bibtex'; #
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$max_repeat = 100; # コンパイルのmax回数
$pdf_mode = 4; # 0: none, 1: pdflatex, 2: ps2pdf, 3: dvipdfmx, 4: lualatex
# ----- tex options -----
$lualatex = 'lualatex -shell-escape -synctex=1 -interaction=nonstopmode';
$pdflualatex = $lualatex;
$pdflatex = 'lualatex %O -synctex=1 %S';
# ----- preview -----
#
$pvc_view_file_via_temporary = 6;
## output directory
#$aux_dir = "build/";
#$out_dir = "build/";
#
# $aux_dir = "$ENV{HOME}/.tmp/tex/" . basename(getcwd);
# $out_dir = $aux_dir;